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【大引け概況】

9日の日経平均株価は反落し、前日比7円47銭安の1万9345円77銭で終えた。
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8日の米国株式市場では、新型コロナウイルスの感染状況が改善するとの期待が高まり、NYダウ工業株30種平均は急反発した。しかし、国内で新型コロナウイルスの感染者数増加が続き、経済活動停滞の長期化が懸念された。日経平均は今週に入り前日終値時点で1500円超上げていたこともあり、戻り待ちの売りが優勢となった。
 
明日は聖金曜日で海外の主要市場が休場ということもあり積極的な売買は手控えられるなか、日銀の株価指数連動型上場投資信託(ETF)買い入れ期待もあり下値は限られた。
 
午後には一時、日経平均の前日比下げ幅が約200円に広がった。ただ、下値を売り込む動きも乏しく、大引けまでに買い戻しが入り、下げ幅は縮小した。
 
JPX日経インデックス400は反落。終値は前日比79.24ポイント安の1万2731.24だった。東証株価指数(TOPIX)も反落し、8.49ポイント安の1416.98で終えた。業種別TOPIXは陸運、食料品などが大きく下げた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆2997億円。売買高は13億6889万株だった。10日は聖金曜日で海外の主要市場が休場ということもあり、機関投資家の積極的な売買は手控えられた。東証1部の値下がり銘柄数は1007銘柄だった。値上がりは1098、変わらずは64銘柄だった。
 
業種別株価指数(全33業種)では、陸運業、証券・商品先物取引業、食料品の下落が目立った。上昇は鉱業、海運業、非鉄金属など。
 
個別銘柄では、業績の下方修正が発表されたビックカメラが8%超、レーティング引き下げの観測があった富士フイルムが7%超とそれぞれ大きく下落した。トヨタ、日立ハイテク、キーエンスがさえない。デンカ、味の素が売られた。KDDIやNTTドコモ、NTTといった通信セクターの下落が目立った。OLC、野村が甘く、JR西日本、近鉄GHDは軟調となっている。
半面、東エレク、SUMCO、ファナックがしっかり。ソニー、任天堂は小幅高。資生堂、フジクラ、国際帝石が買われた。ソフトバンクG、ファーストリテ、三井住友は堅調となっている。
 
東証2部株価指数は前日比83.75ポイント高の5468.36ポイントと4日続伸した。
出来高7242万株。値上がり銘柄数は285、値下がり銘柄数は135となった。
 
個別では、ツインバード工業がストップ高。鉄人化計画は一時ストップ高と値を飛ばした。フォーシーズホールディングスは年初来高値を更新。ビットワングループ、リミックスポイント、カクヤス、アイスタディ、日本インシュレーションが買われた。
 
一方、アゼアス、ボーソー油脂、ヤシマキザイ、新内外綿、ダイハツディーゼルが売られた。