8日の米国株式市場では、新型コロナウイルスの感染状況が改善するとの期待が高まり、NYダウ工業株30種平均は急反発した。しかし、国内で新型コロナウイルスの感染者数増加が続き、経済活動停滞の長期化が懸念された。日経平均は今週に入り前日終値時点で1500円超上げていたこともあり、戻り待ちの売りが優勢となった。
明日は聖金曜日で海外の主要市場が休場ということもあり積極的な売買は手控えられるなか、日銀の株価指数連動型上場投資信託(ETF)買い入れ期待もあり下値は限られた。
午後には一時、日経平均の前日比下げ幅が約200円に広がった。ただ、下値を売り込む動きも乏しく、大引けまでに買い戻しが入り、下げ幅は縮小した。
JPX日経インデックス400は反落。終値は前日比79.24ポイント安の1万2731.24だった。東証株価指数(TOPIX)も反落し、8.49ポイント安の1416.98で終えた。業種別TOPIXは陸運、食料品などが大きく下げた。
東証1部の売買代金は概算で2兆2997億円。売買高は13億6889万株だった。10日は聖金曜日で海外の主要市場が休場ということもあり、機関投資家の積極的な売買は手控えられた。東証1部の値下がり銘柄数は1007銘柄だった。値上がりは1098、変わらずは64銘柄だった。