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【大引け概況】


21日の日経平均株価は続落し、前日比186円27銭(0.57%)安の3万2304円25銭で終えた。
 
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前日の米株式市場では、NYダウは9日続伸したものの、ハイテク株は売られナスダック指数は下落した。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が大幅安となった。これを受け、東京株式市場もハイテク株を中心に軟調に推移した。
日経平均株価は朝方に一時、前日比で400円を超える下落となる場面があったが、売り一巡後は先物を中心に買い戻しが入り下げ渋った。台湾の大手半導体企業、台湾積体電路製造(TSMC)<TSM>が20日の決算で23年12月期の売上高の予想を下方修正したことが嫌気され、半導体関連株の下落が目立った。後場に入ってからは、来週の日米の金融政策決定会合などが意識され様子見姿勢も強まった。
外国為替市場の円安・ドル高などを背景に株価指数先物に押し目買いや売り方の買い戻しが入り下げ幅を縮める場面もあった。ただ、戻った場面では利益確定売りが出た。
 
市場関係者は、「きょうの半導体関連株は台湾積体電路製造(TSMC)など海外半導体企業の決算の影響を受けたが、全体で見れば来週の日銀の金融政策決定会合などの重要イベントを前に慎重な動きだった」とみていた。
 
東証株価指数(TOPIX)は反発し、1.30ポイント(0.06%)高の2262.20で終えた。JPXプライム150指数は0.17ポイント(0.02%)安の1027.77だった。
 
東証プライムの売買代金は概算で3兆1288億円。売買高は11億9119万株だった。東証プライム市場の値下がり銘柄数は988、値上がりは755、変わらずは92だった。

 
 
業種別株価指数(33業種)では海運業、金属製品、ゴム製品の下落が目立った。上昇は鉱業、電気・ガス業、パルプ・紙など。
 
個別銘柄では、東京エレクトロンやレーザーテック、アドバンテストが安く、ソシオネクストやルネサスエレクトロニクスが売られた。信越化学工業やイビデンも軟調だった。東証プライム市場の値下がり率上位は半導体関連株が多く並んだ。
ソフトバンクグループやファーストリテイリングが売られ、キーエンスや任天堂が安い。
 
半面、国内証券がレーティングを引き上げた西松建設が大幅高となり、清水建設、大林組など建設株が軒並み上昇。前日に発表した決算が好感されニデックが急伸した。三菱UFJフィナンシャル・グループや三菱商事が高く、パナソニック ホールディングス、JFEホールディングスが値を上げ、そーせいグループが値を飛ばした。
ほか、武田薬、第一三共の医薬品、INPEX、クボタの景気敏感、ホンダ、三菱自の自動車が堅調だった。