前日の米株式市場では、NYダウが50ドル安と4日続落。これを受けた東京市場も下落してスタートした。
円相場が一時1ドル=109円台前半まで円高・ドル安が進み、輸出関連を中心に収益目減りを意識した売りも出た。下げ幅が260円を超える場面もあった。
午前10時過ぎに、「中国恒大集団が23日の利払いを実施すると発表した」と伝わると買いが優勢となり、日経平均株価は一時プラス圏に浮上する場面があった。
しかし、恒大集団の社債の利払いは今後も続くことから、買い一巡後は再び下落した。今晩には、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表が予定されているが、東京株式市場は明日が休場となることもあり様子見姿勢が強く、後場は一進一退が続いた。
日銀は22日まで金融政策決定会合を開き、大規模な金融緩和の維持を決めた。市場では想定通りとの受け止めが多く、株式相場への影響は限られた。
JPX日経インデックス400は続落。終値は前日比193.60ポイント安の1万8478.69だった。東証株価指数(TOPIX)も続落し、21.00ポイント安の2043.55で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆8901億円。売買高は12億359万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1847と、全体の8割強を占めた。値上がりは287、変わらずは53銘柄だった。