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【大引け概況】
11日の日経平均株価は5営業日ぶりに反発し、前週末比99円53銭高の2万1125円09銭で終えた。
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 前週末までの株価急落を受けて、短期的な相場の戻りを期待した買いが優勢となった。
 
日経平均の上昇を支えたのはソフトバンクグループ(SBG)や東エレクといった値がさ株のほか、電力、ガス、不動産など内需関連の一角。日立建機の上昇も目立った。
 
一方、下げに転じる場面もあった。前週末の米国株安に続き、時間外取引(日本時間11日)で米株価指数先物が値を下げ、重しとして意識され、一時2万938円00銭(前週末比87円56銭安)まで軟化した。景気に敏感な海運や機械の下げが目立つなど、世界経済の減速に身構える投資家は依然多かった。前週末発表の2月の米雇用統計が低調だったのも重荷となり、日経平均は下げる場面があった。日本時間の今夜に発表される1月の米小売売上高を見極めたいとのムードもあった。
一巡後は、株価指数先物買いを交えて再びプラス圏に切り返した。
 
JPX日経インデックス400も5日ぶりに反発した。終値は前週末比82.65ポイント高の1万4065.42。
東証株価指数(TOPIX)も反発し、9.00ポイント高の1581.44で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で1兆8418億円と約2週ぶりの低水準だった。
売買高は10億4596万株。東証1部の値上がり銘柄数は1335と、全体の6割強だった。値下がりは730、変わらずは69だった。
 
業種別株価指数(全33業種)は情報・通信業、電気機器、銀行業などが上昇し、その他製品、機械、精密機器は下落した。
 
個別では、ソフトバンクG(SBG)が2%高となり日経平均を約25円押し上げた。「保有する日立化成<の全株式を売却する方向で検討」などと報じられた日立は5%超の上昇。その他売買代金上位ではファーストリテ、三菱UFJ、トヨタ自などが小じっかり。花王、アサヒ、住友不、第一三共が上昇した。
18日からパイオニアに代わって日経平均の構成銘柄に補充されるオムロンは大引けで制限値幅の上限(ストップ高)水準である5460円で取引が成立した。
 
半面、任天堂が小安く、ソニーやコマツはさえない。テルモ、オリンパス、ファナックが下落した。オムロン以外の採用候補銘柄だった村田製、ルネサス、シャープは揃って3%超安だった。業績下方修正の鳥貴族は売りがかさんだ。
 
東証2部株式指数は前週末比41.18ポイント高の6792.81ポイントと5日ぶり反発した。来高4985万株。値上がり銘柄数は227、値下がり銘柄数は201となった。
 
個別では、北日本紡績、アルチザネットワークスが昨年来高値を更新。技研ホールディングス、日本アビオニクス、コメ兵、ウイルコホールディングス、サトウ食品工業は値上がり率上位に買われた。
 
一方、ツヴァイ、価値開発、ウィル、アートスパークホールディングス、ノザワなど9銘柄が昨年来安値を更新。フルスピード、ピーエイ、コーア商事ホールディングス、ソマール、マルゼンが売られた。