前週末までの株価急落を受けて、短期的な相場の戻りを期待した買いが優勢となった。
日経平均の上昇を支えたのはソフトバンクグループ(SBG)や東エレクといった値がさ株のほか、電力、ガス、不動産など内需関連の一角。日立建機の上昇も目立った。
一方、下げに転じる場面もあった。前週末の米国株安に続き、時間外取引(日本時間11日)で米株価指数先物が値を下げ、重しとして意識され、一時2万938円00銭(前週末比87円56銭安)まで軟化した。景気に敏感な海運や機械の下げが目立つなど、世界経済の減速に身構える投資家は依然多かった。前週末発表の2月の米雇用統計が低調だったのも重荷となり、日経平均は下げる場面があった。日本時間の今夜に発表される1月の米小売売上高を見極めたいとのムードもあった。
一巡後は、株価指数先物買いを交えて再びプラス圏に切り返した。
JPX日経インデックス400も5日ぶりに反発した。終値は前週末比82.65ポイント高の1万4065.42。
東証株価指数(TOPIX)も反発し、9.00ポイント高の1581.44で終えた。
東証1部の売買代金は概算で1兆8418億円と約2週ぶりの低水準だった。
売買高は10億4596万株。東証1部の値上がり銘柄数は1335と、全体の6割強だった。値下がりは730、変わらずは69だった。