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【大引け概況】

30日の日経平均株価は8営業日ぶりに反落し、前日比131円01銭安の2万2843円12銭で終えた。
 
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前日の米国株が下落した流れを受けて半導体など電子部品株を中心に売りが先行した。
日経平均は株価指数先物主導でやや下げ幅を拡大する場面もあった。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が利下げの打ち止めを示唆すれば、日米ともに株価調整が強まると見た海外勢が先回りして先物に売りを出したようだ。

日経平均株価は前日比146円20銭安の2万2827円93銭まで下落した。
日本時間31日未明に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控え、持ち高整理の売りに動く投資家も多かった。
 
一方、景気変動の影響を受けにくい医薬品や日用品、電鉄などディフェンシブ株の一角には買いが向かい、底堅さも見られた。
 
日経平均は29日まで7営業日連続で年初来高値を更新していた。このため、30日の下落について、市場関係者からは「相場上昇局面の小休止場面にすぎない」と強気な声が聞かれた。
 
JPX日経インデックス400は小幅続伸した。終値は前日比26.25ポイント高の1万4900.45だった。東証株価指数(TOPIX)も小幅に続伸し、3.22ポイント高の1665.90で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算3兆3795億円で、売買高は17億9256万株だった。TOPIXの浮動株比率の定期見直しに伴う機関投資家などの売買が大引けにかけて増えたと見られる。
 
東証1部の値下がり銘柄数は757、値上がりは1341、変わらずは55銘柄だった。
 
業種別株価指数(全33業種)は電気機器、銀行業、不動産業が下落し、その他製品、情報・通信業、医薬品は上昇した。
 
個別では、ソフトバンクGの売りが厚く東エレク、アドテスト、SUMCO、オムロン、キーエンス、安川電が下落した。ファーストリテは大幅安で引けた。三菱UFJ、三井住友が小安く、三井不は軟調だった
 
一方、任天堂は3日続伸した。NTTドコモがにぎわい、KDDI、ソフトバンクは堅調。資生堂やアステラス、日清粉G、花王、エーザイ、武田、キヤノンは上昇した。
 
東証2部株価指数は前日比20.53ポイント安の6853.18ポイントと3日ぶり反落した。
値上がり銘柄数は170、値下がり銘柄数は248となった。
 
きょう東証2部に上場した恵和は9時58分に公開価格の770円を33%上回る1026円で初値を付けた。買い一巡後は売りに押され、880円で初日の取引を終えた。
 
個別では、ジー・スリーホールディングス、ワシントンホテル、赤阪鐵工所、日本フェンオール、ジェコーなど6銘柄が年初来安値を更新。花月園観光、エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマート、インタートレード、NCS&A、アサヒ衛陶が売られた。
 
一方、田岡化学工業、テクノスマートが一時ストップ高と値を飛ばした。アヲハタ、石井表記、トリニティ工業、宇野澤組鐵工所、戸上電機製作所など9銘柄は年初来高値を更新。RVH、ケー・エフ・シー、西芝電機、ミダック、那須電機鉄工が買われた。