きょうの東京株式市場はリスク選好の流れが強まった。前日の米国株市場では主要株価指数が高安まちまちの展開となり、NYダウは続伸したものの、ナスダック総合株価指数が反落しており、これを受けて朝方は様子見ムードが漂っていた。
しかし、寄り後は一貫して下値を切り上げる展開になった。目立った強気材料はなかったものの、米株価指数先物の上昇を横目に市場のセンチメントが改善した。
つれて外国為替市場でもドル買いの動きが弱まり円安進行に歯止めがかかったことも、過度な不安心理の後退につながった。半導体関連が強く、機械、精密株などへの買いも全体を押し上げている。
市場では「米長期金利の落ち着きから、時間外取引で米株価指数が上昇し、日経平均株価の上げにつながった。25日移動平均線(21日時点で2万7371円)を終値ベースで上抜き、投資家心理の好転も期待される」との声が聞かれた。
チャート的に相場は強い基調に転じてきており、目先は28000円を意識したトレンド形成が期待されてきそうだ。
東証株価指数(TOPIX)は3日続伸し、12.85ポイント(0.67%)高の1928.00で終えた。東証プライムの売買代金は概算で2兆5187億円。売買高は10億2912万株だった。東証プライム市場の値上がり銘柄数は1242と、全体の約7割を占めた。値下がりは528、変わらずは69だった。