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【大引け概況】
15日の日経平均株価は3日続落し、前週末比774円53銭安の2万1530円95銭ときょうの安値付近で引けた。
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 5月29日以来、約2週間ぶりに2万2000円を下回った。
前週末の米国株市場で主要株指数が反発したものの反応は限定的で、米株価指数先物の下落を横目に後場に入って先物主導で下落相場が加速した。
 
他国に先駆けて拡大が収束したとみられていた中国で新型コロナウイルスの新規感染者数が増加したのを受け、「第2波」リスクが改めて意識された。中長期の投資家は買いを手控えるなか、短期筋による先物主導の売りに押された。
 
日本時間15日午後のNYダウ先物が下げ幅を広げるなか、日経平均は心理的節目の2万2000円を割り込むと個人投資家やヘッジファンドなどの短期筋の見切り売りを伴って急速に下落し、200日移動平均(2万1755円、同日時点)を割り込んだ。
日経平均の下げ幅は4月1日以来の大きさだった。
 
市場では日経平均が大きく下げた理由について「中国で感染が広がり緊迫しているため」、「感染が拡大している米国の株価下落を先に織り込んだ」など複数の見方が出ていた。また、「相場が急速に上昇した分、悪材料に敏感に反応している」との指摘もあった。
 
JPX日経インデックス400は5日続落。終値は前週末比371.20ポイント安の1万3801.09だった。東証株価指数(TOPIX)も5日続落し、39.90ポイント安の1530.78で終えた。業種別TOPIXは全面安。不動産業、空運業などの下げが目立った。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆3535億円。売買高は13億6392万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1880銘柄と87%を占めた。値上がりは255、変わらずは34銘柄だった。
 

業種別株価指数(全33業種)は全て下落した。特に、不動産業、空運業、その他金融業の下落が目立った。
 
個別では、東京エレクトロン、レーザーテック、ディスコ、スクリンなどの半導体関連が売られた。ファーストリテイリングが3000円を超える下げ、キーエンス、ファナックなどの値がさ株の下げも目立った。三井不、リクルート、JAL、サンリオなども下落。三井E&Sホールディングスも大幅安。ダブル・スコープはストップ安に売られた。アウトソーシングが大きく水準を切り下げ、エアトリ、トビラシステムズなどの下げも目立った。
 
 
半面、Hameeが急伸、古河電池も値を飛ばした。ネオジャパン、スクロールも大きく買われた。新光電気工業も商いを伴い高い。ユニチャーム、NTTドコモ、塩野義、ヤーマンが上昇、テー・オー・ダブリューなども水準を切り上げた。出光興産も堅調だった。
 
東証2部株価指数は前週末比164.83ポイント安の6246.35ポイントと3日続落した。
出来高2億3068万株。値上がり銘柄数は121、値下がり銘柄数は316となった。
 
個別では、フレンドリーが年初来安値を更新。アゼアス、アライドテレシスホールディングス、大和、鉄人化計画、ギグワークスが売られた。
 
一方、JMACS、ツインバード工業がストップ高。SIG、ウエスコホールディングスは一時ストップ高と値を飛ばした。北海道コカ・コーラボトリング、パス、田岡化学工業、図研エルミック、木村工機など10銘柄は年初来高値を更新。RVH、価値開発、ベース、櫻護謨、オリエンタルチエン工業が買われた。