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【大引け概況】
4日の日経平均株価は5日続落した。前日比2円34銭安の2万0408円54銭で取引を終了した。
終値ベースで2月8日以来、約4カ月ぶりの安値水準となった。
 
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朝方は、日経平均も直近4営業日で850円近く下落していたため、自律反発に期待した買いが先行して24円高からスタートした。

しかし外国為替市場で円相場が1ドル=107円台後半まで上昇し約5カ月ぶりの高値をつけると、上海や香港の株式相場が下落したことも嫌気し、海外ヘッジファンドが株価指数先物に断続的な売りを出し、日経平均の下げ幅は、一時120円を超える場面があった。
 
一方、後場に入ると日銀による上場投資信託(ETF)買い入れ観測を支えに一時プラスへ転じた。中国関連株などに買い戻しが目立ち、下げ幅を縮めた。

日経平均は前日まで4日続落で850円近い下落をみせ、騰落レシオなどの指標も売られ過ぎを示唆していたことで、下値抵抗力を発揮した。ただ、世界経済の減速懸念を背景に上値は重かった。
 
市場では「日経平均は節目となる2万円に接近し、ここからの下落は限定的だが、世界景気の不透明感は強く上値は追えない」との見方があった。
 
東証株価指数(TOPIX)は、0.13ポイント高の1499.09だった。
JPX日経インデックス400は続落した。終値は前日比17.01ポイント安の1万3340.63だった。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆1913億円。売買高は12億3931万株だった。値下がり銘柄数576銘柄、値上がり1515銘柄、変わらず50銘柄だった。
業種別株価指数(33業種)はサービス業、情報・通信業、陸運業が下落し、上昇は鉄鋼、ガラス・土石製品、海運業など。
                                              
個別では、東京エレクトロンが買われたほか、ファナック、安川電機などが高く、日立製作所も買いが優勢だった。第一三共も堅調。ヤマシンフィルタが急伸、日本通信も物色人気となった。有沢製作所も買いを集めた。ツガミも大幅高となった。トレジャー・ファクトリーが上値を追い、千代田化工建設も水準を切り上げている。ニチイ学館も値を上げた。
 
半面、ソフトバンクグループが安く、KDDI、任天堂も値を下げた。ソニー、ZOZOが売られたほか、リクルートホールディングスも値を下げた。テルモやユニファミマ、NTTデータ、コロプラも安い。インソースがストップ安となり、エニグモも急落した。サイバーエージェント、ジャパンエレベーターサービスホールディングスも下落した。
 
きょう福岡証券取引所に上場した大英産業は、公募・売り出し価格(公開価格、1520円)を190円下回る1330円で初値を付けた。
終値は1246円と初値を下回った。
 
東証2部株価指数は5日続落した。前日比2.17ポイント安の6516.82ポイントだった。
出来高3524万株。値上がり銘柄数は242、値下がり銘柄数は166となった。
 
個別では明豊ファシリティワークス、南海辰村建設、森組、ブルボン、アイスタディなど40銘柄が年初来安値を更新した。キーウェアソリューションズ、エスティック、エスプール、田岡化学工業、ファインシンターが売られた。
 
一方、工藤建設、サトウ食品工業、ベルテクスコーポレーションが年初来高値を更新した。ウインテスト、インスペック、ニーズウェル、アルチザネットワークス、技研ホールディングスが買われた。