朝方は、日経平均も直近4営業日で850円近く下落していたため、自律反発に期待した買いが先行して24円高からスタートした。
しかし外国為替市場で円相場が1ドル=107円台後半まで上昇し約5カ月ぶりの高値をつけると、上海や香港の株式相場が下落したことも嫌気し、海外ヘッジファンドが株価指数先物に断続的な売りを出し、日経平均の下げ幅は、一時120円を超える場面があった。
一方、後場に入ると日銀による上場投資信託(ETF)買い入れ観測を支えに一時プラスへ転じた。中国関連株などに買い戻しが目立ち、下げ幅を縮めた。
日経平均は前日まで4日続落で850円近い下落をみせ、騰落レシオなどの指標も売られ過ぎを示唆していたことで、下値抵抗力を発揮した。ただ、世界経済の減速懸念を背景に上値は重かった。
市場では「日経平均は節目となる2万円に接近し、ここからの下落は限定的だが、世界景気の不透明感は強く上値は追えない」との見方があった。
東証株価指数(TOPIX)は、0.13ポイント高の1499.09だった。
JPX日経インデックス400は続落した。終値は前日比17.01ポイント安の1万3340.63だった。
東証1部の売買代金は概算で2兆1913億円。売買高は12億3931万株だった。値下がり銘柄数576銘柄、値上がり1515銘柄、変わらず50銘柄だった。