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前日の欧米市場で円相場が1ドル=114円台に軟化したため、午前の取引は買い優勢でスタート。取引開始後は追加の材料が見当たらない中、いったんは利益確定売りなどに押されて伸び悩んだ。
為替の円安が輸出関連株中心に相場を下支えしたほか、ソフトバンクが上昇するなど、好業績銘柄への買いも株価指数の上昇につながった。

日経平均先物6月物が一時2万円を回復し、日経平均も前日比89円85銭(0.45%)高の1万9989円94銭まで上昇する場面があった。ただ、その後は2万円を前に再び利益確定売りに押されている。
4月中旬以降のやや急速な株価上昇による過熱感は残っているが、「円安基調に変化がなければ、2万円を試す動きは続くのではないか」という。
市場では「株価上昇に懐疑的な個人投資家が多く、主力株を売って新興株を物色する動きが強まっている」との声が聞かれた。

東証株価指数(TOPIX)も1.67ポイント高の1586.86と続伸。東証1部銘柄の49%が上昇、44%が下落。出来高は22億9202万株、売買代金は2兆7932億円。
東証1部の値上がり銘柄数は979と、全体の48.5%を占めた。値下がりは877、変わらずは159銘柄だった。

業種別株価指数(33業種)は、非鉄金属、銀行業、情報・通信業などが上昇。下落はパルプ・紙、金属製品、鉄鋼など。

個別では、前日に前期純利益が前の期比3倍になったと発表したソフトバンクが2%高で終えた。JTや東エレク、スズキが年初来高値を更新した。旭化成や味の素の上げも大きかった。ハウスや花王が上昇し、三菱UFJや三井住友FGが買われた。午前に下落したトヨタは反発で取引を終えた。テルモが買われ、ファーストリテはしっかり。国際帝石が締まり、三井金は大幅高。トヨタが切り返し、東エレク、ブリヂストンも上昇。

一方、昼に2018年3月期の連結純利益が大幅減益になりそうだと発表した小野薬は4%超安で終了。東芝やクボタの下げも目立った。菱地所や第一三共が安く、三菱重やJFEが売られた。キヤノン、SUMCOが軟調で伊藤忠は反落。王子HD、郵船は値を下げた。東建物がさえず、アステラス薬は続落した。

東証2部株価指数は前日比4.06ポイント高の5866.69ポイントと反発。値上がり銘柄数は201、値下がり銘柄数は244となった。

個別では中西製作所、コンテック、ウェーブロックホールディングスがストップ高。エムジーホームは一時ストップ高と値を飛ばした。SYSKEN、アイスタディ、三光マーケティングフーズ、パシフィックネット、ハブなど20銘柄は年初来高値を更新。天昇電気工業、田岡化学工業、コーアツ工業、PALTEK、セブン工業が買われた。
一方、ダイトーケミックス、フード・プラネットが一時ストップ安と急落した。シノブフーズ、丸尾カルシウムは年初来安値を更新。三精テクノロジーズ、ヴィンクス、ロンシール工業、日本パワーファスニングが売られた。