下げ幅は今年最大で2019年3月25日以来約10カ月ぶりの大きさ。
中国発の新型肺炎の流行が拡大し、日本や欧米で景気や企業業績が悪化するとの懸念から売りが優勢だった。また、イラクの米大使館にロケット弾が着弾したと伝わったことで、投資家心理が一段と冷えた。
日経平均株価は取引開始直後に付けた2万3317円32銭(前週末比509円86銭安)をこの日の安値に底ばいが続いた。
為替も一時1ドル=108円台後半に円高・ドル安が進んだことも株式の値下がり材料となった。時間外取引で米国株先物も大幅に値下がりした。
春節休暇で上海や香港などアジア市場が休場のため、日本株にはグローバル運用の投資家のヘッジ売りが膨らんだ。「個人や海外の短期売買ファンドなど幅広い層の投資家が売り手に回った」という。
東証1部の売買代金は概算で2兆1772億円。売買高は11億8046万株だった。
JPX日経インデックス400は大幅反落。終値は前週末比246.78ポイント安の1万5250.42だった。東証株価指数(TOPIX)も大幅下落し、27.87ポイント安の1702.57で終えた。
東証1部の値下がり銘柄数は1961と全体の9割を占めた。値上がりは166、変わらずは32銘柄だった。