主力ハイテク株が高く、ナスダック指数は最高値を更新した。これを受けた東京株式市場も買い先行でスタート。一時、250円を超す上昇で2万3000円台を回復した。しかし、為替は円高基調にあるほか、週末でもあり買い一巡後は利益確定売りが優勢の展開に。結局、後場にかけ上昇幅は縮小し2万3000円を割り込んで取引を終えた。
週末で取引を見送る参加者が多く、東証1部の売買代金は概算1兆6777億円と1月下旬以来約7カ月ぶりに5日連続で2兆円を下回った。
「東京製鉄は10年ぶりに中国に鋼材の輸出を再開した」との報道を受け、鉄鋼株に買いが目立った。半面、米中対立への警戒感や米長期金利の低下の一服から半導体関連や電子部品はさえなかった。
市場からは「日経平均は2万3000円を挟んでこう着状態だ。全体としてはしっかりだが、指数をけん引する主役がおらず、さりとて下に売りを仕掛ける動きもない。何かきっかけがないと方向性が出ない」との声が聞かれた。
JPX日経インデックス400は反発。終値は前日比46.32ポイント高の1万4473.51だった。東証株価指数(TOPIX)も反発し、4.86ポイント高の1604.06で終えた。
東証1部の売買高は9億1028万株と低調だった。東証1部の値上がり銘柄数は1330、値下がりは718、変わらずは124銘柄だった。