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【大引け概況】
21日の日経平均株価は小幅に反発し、前日比39円68銭高の2万2920円30銭で終えた。
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主力ハイテク株が高く、ナスダック指数は最高値を更新した。これを受けた東京株式市場も買い先行でスタート。一時、250円を超す上昇で2万3000円台を回復した。しかし、為替は円高基調にあるほか、週末でもあり買い一巡後は利益確定売りが優勢の展開に。結局、後場にかけ上昇幅は縮小し2万3000円を割り込んで取引を終えた。
週末で取引を見送る参加者が多く、東証1部の売買代金は概算1兆6777億円と1月下旬以来約7カ月ぶりに5日連続で2兆円を下回った。
 
「東京製鉄は10年ぶりに中国に鋼材の輸出を再開した」との報道を受け、鉄鋼株に買いが目立った。半面、米中対立への警戒感や米長期金利の低下の一服から半導体関連や電子部品はさえなかった。
 
市場からは「日経平均は2万3000円を挟んでこう着状態だ。全体としてはしっかりだが、指数をけん引する主役がおらず、さりとて下に売りを仕掛ける動きもない。何かきっかけがないと方向性が出ない」との声が聞かれた。
 
JPX日経インデックス400は反発。終値は前日比46.32ポイント高の1万4473.51だった。東証株価指数(TOPIX)も反発し、4.86ポイント高の1604.06で終えた。
 
東証1部の売買高は9億1028万株と低調だった。東証1部の値上がり銘柄数は1330、値下がりは718、変わらずは124銘柄だった。
 
業種別株価指数(全33業種)は、電気機器、小売業、空運業が上昇し、銀行業、電気・ガス業、海運業は下落した。
 
個別では、日本経済新聞電子版がシンガポールの塗料大手ウットラムグループによる買収を伝えた日本ペHDは6.5%高で終えた。東京製鉄は3.6%高。東エレク、村田製が買われ、日本電産も値上がりした。ファーストリテが高く、楽天もしっかり。OLC、JR東日本、JR西日本、JALが買われ、チェンジは急伸した。
任天堂、エムスリー、ZHDといった「ウィズコロナ」下での期待が根強いグロース(成長)株の上げが目立った。エムスリーは4%超の上昇で実質的な上場来高値を更新した。
 
半面、トヨタ、ホンダが緩み、ソニー、アドテスト、キーエンス、ファナック、信越化は売られた。三菱UFJ、みずほFGは小幅安。ソフトバンクGは続落した。
また、決算が嫌気されたグリーは急落し、タケエイなどとともに東証1部下落率上位に顔を出した。
 
東証2部株価指数は前日比4.01ポイント高の6510.35ポイントと3日ぶり反発。
出来高8325万株。値上がり銘柄数は245、値下がり銘柄数は153となった。
 
個別では、ジャパンエンジンコーポレーションがストップ高。オーウエルは一時ストップ高と値を飛ばした。アートスパークホールディングス、中国工業、電業社機械製作所、ヤシマキザイは年初来高値を更新。アジア航測、JMACS、TBグループ、フマキラー、ヨネックスが買われた。
 
一方、大和自動車交通、神姫バスが年初来安値を更新。ミズホメディー、アクロディア、フレンドリー、イムラ封筒、ウイルコホールディングスが売られた。