前日まで相場の上昇が続いていたため利益確定売りが優勢になった。
米MSCIの銘柄入れ替えに関連した売りも重荷だった。日経平均の下げ幅は一時280円まで広がった。
売り一巡後、相場は下げ渋った。前日の米株式市場ではハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数など主要3指数が上昇しており、東京市場でもハイテク株やグロース(成長)株の一角に買いが入った。
後場は買い優勢で下げ幅を縮小して取引を開始したものの、積極的に買い進む動きにはつながらず、動意に乏しい展開となった。外国為替市場では、ドル・円相場が109円05銭前後で、午後に入り小動きで推移した。
市場では「企業業績に対する前向きな評価や、新型コロナウイルスワクチン接種の進展などがみられるまでは、大きく動きづらい展開が見込まれる」との声が聞かれた。
JPX日経インデックス400は5営業日ぶりに反落した。東証株価指数(TOPIX)は6営業日ぶりに反落し、9.65ポイント安の1911.02で終えた。
東証1部の売買代金は概算で5兆5995億円と、2018年2月6日以来の高水準だった。MSCIによる株価指数の銘柄変更に伴う売買が膨らんだ。
売買高は24億432万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1647で全体の7割超を占めた。値上がりは474銘柄、変わらずは71銘柄だった。