■年末の日経平均2万円を目指した展開、順主力株や新興系が出番も
年末の日経平均2万円台を目指した展開が予想されそうだ。背景としては、(1)NYダウに対する比較感、(2)日本郵政(3銘柄)上場で循環買い、(3)9月期決算の好調、(3)補正予算などアベノミクス第2章に期待〜などがあるだろう。
NYダウは8月の中国ショック安を埋め、5月につけた最高値1万8351ドル(場中)まで400ドルを切るところまで上昇している。一方の日経平均は中国ショック直前の2万0500円前後まで約1200円も残しているし年初来高値2万0952円(6月)まではさらに遠い。NYダウに対し出遅れているといえる。
9月の決算発表がほぼ一巡した。中国関連の主力どころは業績の伸び悩みは見られるものの、順・主力どころは好調である。こうした、順・主力銘柄に対する株価評価は十分行われていないため、これから12月にかけて見直されるものとみられる。とくに、今回の日本郵政他2銘柄の上場で短期マネーが潤い、利食った資金で業績のよい銘柄に目を向けている。
安倍内閣がスタートして1カ月が経過した。この1カ月は中央アジア訪問など引き続き外交が中心だったが、日中韓の首脳会談が実現したことで、いよいよ国内の経済対策が本番だろう。来年の参議院選挙、さらに17年春の消費税10%を考えると補正予算などの景気対策が急務といえる。とくに、日本郵政上場で盛り上がったマーケットの好人気をここで消すことはないだろう。
年末に向け日経平均の上昇と、それ以上にTOPIX型銘柄や新興系銘柄が注目されるものとみられる。
(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR=犬丸正寛の相場展望)
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