『出来高20億株割れの意味』=東証1部の出来高が15日、16日と連続で20億株を割り込んだ。多分、17日も台割れしそうだから3日連続20億株割れとなりそうで、今年4月13日以来ほぼ2ヶ月ぶりの3連続となる。
この間、2015年3月期決算の好調な発表と思わぬ円安による効果で1日当り25億株前後の出来高が続いた。とくに、3月期決算ではROE重視と増配が前面に出たことで外国人投資家が評価して大量に買い越してきた。
それが、ここに来て外国人投資家の買いが急速に細ってきた。ROE買いの一巡感と夏休みを控えていることから外国人投資家は積極買いの姿勢から慎重に転じてきたのではないかと推測される。もっとも、これは毎年のことではある。
外国人買いの指標的銘柄であるトヨタ自動車は円安だったが、結局今のところ3月につけた年初来高値8783円を抜けないでいる。
夏場相場は日本人投資家による和製相場の展開ということが予想されるのではなかろうか。すでに、情報セキュリティ、SARSウイルスに関連した銘柄が好人気となっているのも夏相場を先取りした動きともいえそうだ。空売りを多く抱え、材料を内包している銘柄が狙い目となりそうだ。
(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
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