東証1部の『NT倍率』が低下傾向にある。NT倍率は、当日の日経平均を分子、TOPIXを分母として求める。日経平均がTOPIXに対し優位かどうかを見る。
今年4月にNT倍率は12.54倍まで上昇、NT倍率の上限とされる12.7倍に接近したことで頭打ちから下降に転じている。5月8日には12.20倍まで低下、足元では12.25〜12.29倍でモミ合っている。
今後については、見方が分かれている。
(1)高ROE銘柄の日経平均型銘柄に対し、依然、外国人投資家の買い意欲が強いのでNT倍率は再び上昇する。
(2)日経平均の12日連騰で日経平均主導相場はひとヤマ形成したのではないか。外国人がサマーバカンスを控えているので外国人買いは下火になりNT倍率は下降し昨年6月の12.0倍まで低下する。
(3)ROEが軸の相場には変わりはないが、これまでのROE10%以上銘柄からROE8%前後の銘柄にも目が向くだろう。その結果、NT倍率は横ばい推移が予想される。
一部市場関係は、カギを握っているのはトヨタ自動車ではないだろうかとみている。3月24日の年初来高値8783円からほぼ3カ月調整しているトヨタが新高値に進むようなら、再び、日経平均を押し上げNT倍率は上昇に向かうという。
例年、ボーナスシーズンの6月相場は中低位の数量銘柄が人気の中心になることが多い。今年は、例年とは違う展開となるのか注目される。
(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
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