【話題】日経平均PER18倍台乗せの意味
■13年春以来2年ぶり水準、企業々績に対する期待、景気方向性の違いでNYダウPERも上回る
日経平均ベースのPERが2013年春以来、ほぼ2年ぶりに18倍台に乗せている。21日に18.00倍となり22日は18.16倍とアップしている。
PERは、企業収益の先行き見通しが明るいときに企業収益を先取りする形で上昇することが多いとされる。
まもなく発表の2015年3月期は2ケタの増益が確実視される。2016年3月期については、つい最近まで増益率は1ケタにとどまるとの慎重な見方もあってPERは17倍台での推移となっていた。
原油安、金利安、円安の「トリプル安」が大筋で維持されていることから、ここに来て16年3月期についても2ケタ増益が期待され日経平均は2万円に乗せPERアップの展開となっている。
既に、今年2月以降、日経平均はNYダウに対し上ザヤとなっているが、PERでもNYダウの16.44倍を上回って推移している。米国景気が高原状態となっているのに対し、日本の景気はこれから上向くという、日米景気の「方向性」に大きい違いがあるためだ。
2013年4月25日PER23.4倍があり、当面、この水準を目指すものとみられる。同時に、PER18.16倍に対し割安PER銘柄を見直す展開が本格化するものとみられる。
(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
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