■モヤモヤ残り高値更新には不透明
<Q>NYダウが急反発したようだが。
<A>227ドル高の1万8076ドルと3月4日以来の1万8000ドル台を回復した。
<Q>理由は。
<A>注目のFOMCで利上げの雰囲気が薄らいだことがある。予定された通り、「忍耐強く」という言葉は削除され、依然、6月利上げの可能性は残っているが、一方でインフレ目標の2%には遠いとの判断が示されたことで、直ちに利上げに進むことはないだろうという雰囲気だ。今年10月引上げの可能性が濃厚となっている。量的緩和終了が昨年10月だったから、緩和終了後1年間は待つことになるだろうとの見方といえる。
<Q>NYダウの行方は。
<A>FOMCが終わったことで、買方は買い姿勢を高めるだろう。売方も売り崩すことができなかったので買い戻しに動くことも予想される。去る、3日につけた最高値1万8288ドルに挑戦する展開だろう。ただ、利上げについては、依然、モヤモヤ状態は残るし、FRBがドル高による企業々績への影響を指摘したことで今後はドル相場と企業々績の動向が注目されるだろう。NYダウが一気に高値更新へ進むかどうかは定かではない。
<Q>日本株はどう動くか。
<A>2月から日経平均がNYダウに対し上ザヤが続いており、日本のマーケットが牽引する展開に変化はない。ただ、ドル高が是正されドル安(円高)が進むようなら、輸出関連から内需関連に物色の矛先が変わる可能性はあるだろう。
(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
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