■同時開催の2大会議に関心
■ギリシャ問題、ウクライナ問題に明るさも
2つの注目される大きい会議が開催されている。ギリシャ問題を巡るユーロ圏19カ国の財務相会談、もう一つはウクライナ紛争を巡るロシア、ウクライナ、ドイツ、フランスの4カ国首脳会談である。
同時期に2大会議が開かれる背景にはイスラム国脅威が先進国間の結束を強めているとの指摘もされている。
ギリシャは緊縮財政に反対する新政権が誕生したばかりだけにユーロ各国の緊縮財政継続要求を簡単に飲むわけにはいかないだろう。しかし、ギリシャ独力での経済回復も難しい状況なことから時間をかけてユーロ圏の要求に沿う形で落ち着くのではなかろうか。
一方のウクライナ紛争も、いつまでも紛争を続けていてはロシアにとっても先進各国との溝が拡大し経済へのダメージも大きくなる心配がある。4者首脳会談が開催されること自体、着地点を探ることであり、こちらも遠くない時期に明るい展開が予想され、世界は再び先進国が握手できる日が期待できそうだ。
欧州はアメリカ、日本に続いて金融の量的緩和に踏み切った。これによりアメリカ1国による機関車役に欧州、日本も加わり世界景気は徐々に明るさを増していくものとみられる。そうなればドルに向かっていた世界マネーは再びアメリカ以外の地域に向かい、原油相場も反発に向かうことが予想される。
足元での2つの大きい会議の行方が注目される。もちろん、世界の株式マーケットには大いなるプラス材料である。
(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
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