《マーケットストラテジーメモ》10月3週
【推移】
16日(月):
週末のNY株式市場は上昇。米小売売上高は前月比1.6%増と2年半ぶりの大幅増。10月のミシガン大消費者信頼感指数は2004年1月以来の高水準。
9月の消費者物価指数は前月比0.5%上昇とで8カ月ぶりの大幅なプラスとなった。しかし市場予想には届かなかったことから基調的な物価はなお抑制傾向との解釈。「市場にみられる勢いの継続と低水準のボラティリティがあいまっている。株式が好ましい投資先とみなされているようだ」という声が聞こえる。
恐怖(VIX)指数9.61と、記録的な低水準。債券市場では地政学リスクを巡る懸念がやや拡大。債券は買われた(利回りは低下)。背景はトランプ米大統領が2015年に締結した核合意をイラン政府が守っていないとコメントしたこと。週間ベースではNYダウは0.4%高、5週続伸(累計4.9%上昇)。NASDAQは0.2%高、3週続伸(同2.8%上昇)。
S&P500は0.2%高、5週続伸(同3.7%上昇)。独DAX指数は3営業日続伸、史上最高値更新。
日経平均は週末まで9連騰で10月負けなし。TOPIXは5連騰。日経平均は週間では約464円の上昇。週足は2週連続で陽線。「注目の節目を抜けてきたことで、投資家心理の一段の改善が期待できる。3月決算企業の上期業績発表への期待感が下支え要因」という声が聞こえる。
週間ベースでは、日経平均株価は2.2%高、5週続伸(累計9.8%上昇)。TOPIXは1.3%高、5週続伸(同7.2%上昇)。東証マザーズ指数は1.6%高、2週ぶり反発。日経ジャスダック平均は1.1%高、5週続伸(同8.1%上昇)。東証2部指数は1.5%高、3週続伸(同5.0%上昇)。
業種別騰落では騰落率上位が上から空運、建設、陸運、サービス、その他金融。下位は下から鉄鋼、保険、鉱業、石油・石炭、銀行。最下位の鉄鋼は神戸製鋼所の急落の影響。上位セクターには内需系セクターが多い。
9日続伸は16年12月6〜16日に並ぶ記録。この先は2015年5月15〜6月1日の12日続伸に挑戦だ。「安川電機が商いを膨らませて上場来高値更新に進んだのは決算発表シーズン到来を告げる鶏鳴。同社は23日に17年4〜9月期決算発表を予定」という声もある。
10月第1週の海外投資家は2週連続で買い越した。買越額は6575億円と、2015年4月20日〜24日の週以来、約2年半ぶりの高水準。前週は2017億円の買い越しだった。個人投資家は4週連続の売り越しで売越額は3751億円。先物は海外投資家が2週ぶりに買い越した。買越額は4380億円。前週は1094億円の売り越し。現物株と合わせると1兆955億円の買い越しだ。支えは日経平均採用銘柄のEPSの増加。週末は1432円と過去最高を更新した。
4月安値期日の踏み上げ通過後をどう読むかが課題の週。ドル円が112円割れでも日経平均は3ケタの上昇で10日続伸。「異常なほどの強さ」との見方もある。「10日続伸は2015年5月15日〜6月1日の12連騰以来の記録。21世紀になってから日経平均が10日以上高かったのはココだけ。バブル崩壊後の暗い90年代にも10日続伸はなかった」。そんな指摘もある。
日経平均株価は100円高の21255円と10日続伸。投資心理の好転が顕著になってきた印象。外国人投資家の買戻しも目立ったという指摘もある。TOPIXも6日続伸。約10年ぶりの高値となった。東証一部の売買代金は2兆6482億円。値上がり銘柄数は1204と全体の59%。ソフトバンク、資生堂、花王が上昇。ファーストリテイリング、マツダが下落。
17日(火)
:週明けのNY株式市場は続伸。NYダウは3日ぶりに過去最高値を更新。アップルや金融セクターの堅調が指数を押し上げた。「業業績の上振れ観測が買い安心感につながった」との解釈。NASDAQとS&P500も過去最高値を更新した。
NY連銀製造業景況指数が3年ぶりの水準に上昇したことを好感。「米景気の拡大が続く」との楽観論が台頭した。長期金利の上昇も金融セクターへの追い風。加えて年内の税制改革成立への期待感も醸成。トランプ大統領が次期FRB議長候補としてスタンフォード大学のテイラー教授を高く評価。同教授はタカ派とみなされており債券市場は下落。同じ材料でドルは堅調。
イエレンFRB議長G20で講演。「今後数年は利上げが続く。来年はインフレ率が上昇。2019年までに2%に達する」とコメント。これもタカ派的な発言と解釈された。
前場で下落したものの後場の強さは健在で11日続伸となった火曜の日経平均株価。「高値警戒感とうまく折り合いをつけている」という声が聞こえる。2015年6月以来の12連騰挑戦への素地は整ったというところだ。
過去最大の14連騰は1960年12月21日〜1961年1月11日。水曜木曜と上昇なら歴史的場面に遭遇することになる。
日経平均株価は80円高の21336円と11日続伸。11日続伸は2015年5月15日〜6月1日の12日続伸以来。水準としては1996年11月27日以来の水準まで戻してきた。「海外投資家からの景気敏感株への買いが見られた」との声が聞こえる。一時マイナスになる場面もあったが、上昇幅を140円近くまで伸ばした場面もあった。
東証1部の売買代金は2兆5532億円。東証1部の値上がり銘柄は971、値下がり銘柄は931。住友鉱、鉄、SMCが上昇。ユニチャーム、ソフトバンク、任天堂、富士通が下落。
18日(水):
NY株式市場はマチマチの動き。NYダウとS&P500は続伸。NYダウは一時23000ドルを超えた。背景は好調な企業決算。ユナイテッドヘルスやJ&Jが牽引役となった。オバマケアへの短期的な応急措置について上院で超党派の合意が得られたことも追い風。
一方で金融セクターは軟調な展開だった。9月の輸入物価指数は前月比0.7%上昇と1年3カ月ぶりの大幅な上昇で着地。市場予想の0.5%を上回った。
次期FRB議長候補にタカ派のスタンフォード大教授テイラー氏が浮上。2年国債利回りが2008年11月以来の水準まで上昇。長期債利回りは低下しており長短金利差は縮小した。「FRBによる利上げに対する観測が高まる。
一方、長期インフレが上向くとの気配が少ないことの反映」との指摘がある。12月の利上げ確率は93%。テイラー教授の浮上により為替市場ではドルが上昇。「テイラー教授が次期FRB議長に選ばれた場合、ドルは5%程度急騰の可能性」と言う指摘がある。信託銀行の株買い越しが目立っている。
10月第1週に4週ぶり位に買い越し。下期のスタートから買っているというのは珍しい。信託は年金の手口と見れば少し変身したのだろうか。GPIFの9月末の国内株比率は27.3%。基本ポートの25%は上回っている許容幅9%とすると34%まであと7%弱。「日本株増加は海外株売却で補うだろう」という楽観論もある。
そして21000円から上の累積価格帯別代金は1996年以降ほとんどない。当たり前だがバブル崩壊以降に推移した時間帯が少なかったからである。「上値の蓋は軽い」と見れるかどうか。現実を直視できるかどうか。ここが課題だろう。
日経平均は12連騰示現。アベノミクススタート以来の記録に並んだ。TOPIX、JPX400は8日続伸。指数だけは踏ん張っているが個別では値上がり717銘柄で全体の35%。値下がり1226銘柄だったからモードは「反落」だっただろう。値下がりした銘柄が圧倒的に多い中での連騰記録という奇妙な現象だ。12連騰のうち5日間は値下がり銘柄数の方が多いというのが現実。
10月2日の「2日新甫」から18日までの騰落では、日経平均がプラス5%。TOPIXはプラス3%。「日経平均の強さが際立っている。リード役不在の日経平均限定型のブル相場」とも表現されよう。
日経平均の12日間の上昇幅は1006.77円。1日当たり83円高。ようやくにして累計上昇幅が1000円を超えてきた。1988年2月10日〜27日の13連騰。1960年12月21日〜1961年1月11日の14連騰という記録への挑戦の資格はまだある。「岩戸景気」への挑戦みたいな印象だ。
衆院選の投開票日後の23日まで上昇が続けば新記録となる。1970年以降の衆院総選挙では、解散日から投票日前日までの騰落が日経平均で13勝1敗。TOPIXで11勝3敗と投票日までが上昇しやすいアノマリーがある。
一方選挙終了後1カ月は日経平均7勝8敗、TOPIX8勝7敗と「前楽後憂」だ。12連騰で陽線6日、陰線6日。2日続いた日足の陰線が陽線に変わって欲しいというのが願い。寄り値のバスケット商いが目立っている。11日1027億円、12日2262億円、13日551億円、16日2830億円。「ゆうちょ銀行のアクティブ化を反映したのでは?」という見方もある。
日経平均株価は26円高の21363円と24ヶ月ぶりの12日続伸。21年ぶりの高値水準を回復した。踏み上げ中心との声が聴こえる。TOPIXは8日続伸。東証一部の売買代金は2兆2840億円。東証一部の値上がり銘柄数は717で全体の35%。値下がり銘柄は1226銘柄。BS、ソニー、信越化、NTTが上昇。神戸鋼。任天堂、マルハニチロが下落。東証2部指数は反落。
19日(木):
NY株式市場は上昇し主要3指数揃って史上最高値を更新。NYダウは終値ベースで初めて23000ドルを上回った。牽引役はIBM。10〜12月期に5年ぶりの増収を見込んだことを好感。上昇率9%の急伸となり1日の上昇率としては2009年以来約8年ぶりの大きさだった。株価は年初から12%近く下落していたからリバウンドの動きとも言える。NYダウ上昇寄与度は90ドルに及んだ。「はるかに強力なIT組織として姿を現すと確信する」というレポートも登場した。
最近ではほとんど気にもされない地区連銀経済報告(ベージュ・ブック)。「経済が9月から10月初旬にかけて控えめから緩やかなペースで拡大」で着地。米住宅着工件数は1年ぶりの低水準だった。債券市場は2年債利回りが2008年11月以来の水準に上昇。12月の利上げ確率は80%と横ばい。
日経では、「日銀のETF残高20兆円超」との見出し。18時点、21兆円程度で今年3月末から半年で5兆円ほど増加した。保有残高は日銀の自己資本の3倍。将来株価が大きく下落すれば資本がいたむ恐れという指摘。
あるいは年6兆円で増え続けるので株価次第で財務の健全性に黄信号がともるという分析。「市場に波風を立てずに減額するのが課題」というのは確かだ。
それにしても中央銀行が株を買うのなら失敗はないだろうというシナリオは実現したことになる。難しく考えず、力を抜いてフツーの常識で考えることの重要性は認識できた。
朝の都心は気温9.9度。1986年以来31年ぶりの10月の10度割れ。日経平均は1988年以来29年ぶりの13連騰。天気も株価に負けないほどの時間軸となった。10月19日ブッラクマンデー30周年。
前日のNY市場では話題にもならずIBMの独歩高。そしてアジア時間で10月19日の東京市場でも話題にはならず。1987年のことだったから忘却の彼方なのだろう。そして目指している13連騰は1988年。時間軸は長くなってきた。「9月は株にとって最悪の月」今年は、当てはまらなかった。「
10月は上旬軟調、下旬から復調」というのも該当せず。日経元旦朝刊の見出し「当たり前もうない」はこんなところで効いてきたのだろうか。9月高→10月高の動きだけは今年もあった。Y株式の史上最高値と為替の円安トレンドを追い風に大型株中心に買いが継続。
日経平均は13日続伸。1988年2月10〜27日以来29年8カ月ぶりで歴代2位の記録に並んだ。「国内投資家の売りで小型株には下落するものも目立ったが旺盛な外国人買いが吸収」という解釈だ。ただ値上がり813銘柄、値下がり1096銘柄と連騰中に値下がり銘柄のほうが多い日が6日。主役不在で過熱感と感動の薄い世にも奇妙な続騰だ。
「13連騰? でも、ディラーは儲かってないらしいよ」という市場関係者の声は象徴的だ。目指しているのは「56年9カ月ぶりの14連騰」。1960年12月21日(日経平均1289.96円)〜61年1月11日(1403.06円)のこと。「日経平均が1000円台だった頃の出来事だからもはやはるかな昔話」ということになる。当時は高度成長前哨戦で池田内閣の「所得倍増計画」が背景にあった。今回は将来的にはアベノミクス第2弾の前哨戦とでも評されるのだろうか。25日線(20589円)からの乖離はプラス4.1%で前日と変わらず。
騰落レシオは121.40%まで低下した。サイコロは12勝無敗で100%継続。空売り比率は38.4%。松井証券信用評価損益率速報で売り方は▲13.556%。10月10日の15.667%からは改善。買い方は▲3.449%とほぼ全勝水準。
日経平均採用銘柄のPERはとうとう15倍に乗せてきた(EPSは1429円)。決算発表でEPSが1500円に乗せればPER15倍で22500円という計算も可能だ。日経平均株価は85円高の21448円と13日続伸。連続上昇日数としては1988年2月10日〜2月27日以来、29年8カ月ぶりの連騰記録。NY株式市場で主要3指数が最高値を更新。
為替は113円台の円安基調。中国のGDPの好調も追い風となり一時は21500円を回復する場面もあった。もっとも後場は高値警戒感から利益確定売りも出て上げ幅を縮小。終値は1996年10月18日以来21年ぶりの高値水準。TOPIXは9日続伸。
「国内投資家の売りが出たものの、一方で出遅れ銘柄を物色する動きもみられ全体は堅調を持続」という声が聞こえる。東証1部値上がり銘柄数は813、値下がり銘柄数は1 096とこの13連騰で6日は値下がり銘柄の方が多い。東証1部の売買代金は2兆4106億円。明治海、オーバル、澁谷工、神戸鋼、信越が上昇。京都友禅、双信電、ツガミが下落
20日(金):
ブラック・マンデー30周年記念日のNY株式市場はマチマチの動きだった。NYダウとS&P500は小幅続伸し終値ベースでの過去最高値を更新。
一方NASDAQ指数は反落。3指数とも引け際まで軟調な展開。アップルなどハイテクセクターへの売り物が優勢でNYダウは一時100ドル超下落する場面があった。引け間際に「FRBの次期議長人事はパウエルFRB理事が最有力候補」と伝わり急上昇した結果の小幅高。「パウエル氏はハト派としてイエレン議長の延長線上。市場は超緩和的な金融政策の継続を望んでいる」という声が聞こえる。
VIX〈恐怖)指数は10ポイント台。S&P500の30日変動率は4.28%と1965年11月以来の水準に低下した。一方で将来の大幅な価格変動リスクに備える取引が増えると上昇するCBOEスキュー指数。17日に150.12。過去4番目に高い水準を記録しており一貫性のない動きだ。週間新規失業保険申請件数は前週比2.2万件減の22.2万件。1973年3月以来、44年超ぶりの低水準。フィラデルフィア地区連銀業況指数は5カ月ぶりの高水準。
ブラック・マンデー30周年を迎えたNY株式市場は引け際のうっちゃりで続伸。
10月第2週の海外投資家は3週連続で買い越し。買越額は4593億円。前週は6575億円の買い越し。一方、個人は5週連続の売り越しで売越額は3475億円。前週は3751億円の売り越し。先物では海外投資家が2週連続で買い越し。買越額は2763億円。前週は4380億円の買い越し。現物株と合わせると7357億円の買い越しだ。
日曜の衆議院選投開票を控え利益確定および選挙後の買い意欲低下を警戒して、売りが出やすい地合い。とはいえ「最近は後場失速しながら切り返しの動き。
来週は決算発表シーズン突入で期待感は大きい」という声も聞こえる。歪んだ指数の日経平均に退場宣告と言う訳でもなかろうがTOPIX先物が来年第1四半期のCMEに上場するという。
国際的認知度が高まれば商いの盛り上がりも想定できる。何より「変な指数」の日経平均離れができる可能性が出てきた。日経平均がCMEに上場したのが1990年。そこでバブルが崩壊したのは記憶の彼方の事実。ようやく代替商品が登場し主役の座が変わる可能性は評価したい。そして、先物の上場は間違いなく現物指数を当初は押し上げたのが歴史。ここに期待すれば来年第1四半期のTOPIXは期待感大となる。
奇妙なのは北朝鮮の沈黙。米韓合同軍事演習で米軍の戦略兵器が集結している。「予想外の時間に想定外の打撃への直面を覚悟」とブラフはある。
しかし行動はない。従前ならロケットとか実験とかを行って威嚇してきたもの。中国共産党大会に祝電を送っているのだから、その間はお休みなのかも知れない。あるいは、年末にかけての動きを対話に持ち込もうとしているのかどうか。いずれにしても衆院選挙期間中にロケットは打たれずに済みそうな気配は不可解だ。
日経平均株価は9円高の20145円と14日続伸。1961年1月11日以来56年9ヶ月ぶりの歴代最長記録に並んだ。スペインなど欧州の地政学的リスクを警戒した売りが先行。ただ下値では機関投資家などの押し目買いが見られたとの観測。
東証一部の売買代金は2兆4705億円、東証一部の値上がり銘柄数は890、値下がり銘柄数は1048。14日続伸のうち7日は値下がり銘柄が多かったことになる。海上、花王、BS、信越、ソフトバンクが上昇。村田、京セラ、日産、ファーストリテイリングが下落。東証2部指数は3日続落。
(2) 欧米動向
NY市場は業業績の堅調を背景に買い物優勢の展開。
NYダウが終値で22000ドル台を付けたのは54営業日前の8月2日。
21000ドル→22000ドルまでに掛かった日数の半分程度となった。
「個人投資家の買いが続いている。
最高値更新や節目突破が伝わるたびにさらに多くの投資家が市場に引き寄せられる」という声も聞こえる。
NYダウが初めて2万ドルを超えたのは今年の1月。
18000ドル→19000ドルまでの1000ドル上昇期間。
2014年12月→2016年11月までの2年を要した。
それからすると「今年の上昇ピッチは遅いようで速い」という見方もある。
株式市場では「株はスイートスポットにある」という楽観論が支配的だ。
モルガンスタンレーのレポート。
「S&P500は来年1〜3月に2700ポイントを目指す」と予測されている。
(3)アジア・新興国動向
先週の世界の株式相場は主要25の株価指数のうち13指数が上昇。
上位1位トルコ週間騰落率2.13%、2位米国2.00%、3位日本1.43%、
4位豪州1.43%、5位ベトナム0.72%。
下位25位ポーランド▲2.48%、24位ロシア▲1.92%、23位タイ▲1.16%、
22位マレーシア▲0.84% 、21位スイス▲0.80%。
中国関連銘柄の株価騰落率ランキング
1位資生堂(4911)3月末比騰落率65.5%
2位日立(6501) 同42.3%
3位住友鉱(5713)同35.3%
4位良品計画(7453)同34.1%
8位ニコン(7731) 同25.5%
【展望】
スケジュールを見てみると・・・
23日(月):米シカゴ連銀全米活動指数
24日(火):米国決算発表本格化
25日(水):東京モーターショー、米新築住宅販売、耐久財受注、英国GDP、独IFO景況感
26日(木):企業向けサービス価格指数、米中古住宅販売、ECB定例理事会
27日(金):消費者物価指数、米7〜9月期GDP
【10月】
25日(水)東京モーターショー(一般公開27日)
27日(金)変化日
28日(土)プロ野球日本シリーズ開幕
29日(日)欧州サマータイム終了
30日(月)日銀金融政策決定会合
31日(火)米FOMC(〜1日)
日経平均は9月19日に2万円台に乗せてからほぼ1ヶ月。
前回は6月9日→8月9日までほぼ2ヶ月の2万円台だった。
弱気に考えればあと1ヶ月は2万円台ということもできよう。
ただし前回は2回ほど2万円割れがあったから、それよりは2万円維持のマインドが強い。
これは大きな違いだろう。
96年6月の22800円というターゲットを実現できればバブル崩壊以降の戻り高値。
そしてここを越えると次のターゲットは89年の38915円が節となるから壮大だ。
TOPIXは07年7月の1794ポイント、そして07年3月の1823ポイントと志は低い。
91年3月の2003ポイント、89年12月が2884ポイント。
こちらのほうが静かな印象だが、皮算用で計算すると反落するというのもアノマリーだ。
心強いのはドル円と株価の非連動性化。
ドル円111円台で日経平均21000円台。
「通貨が売られて反映した国はない」という常識的思考が戻ってきた印象。
「ハロウィーン効果」の時期になってきた。
10月末に株式を買って翌4月末に売れば最も効率的にリターンを上げることができるというアノマリー。
1971年から2016年までの期間で34勝11敗。
リーマン・ショック以降は7勝2敗。
過去10年11月株高の確率は60%。
低いと見るかフツーと見るかは別にして、少なくとも悪くはない。
ところで10月20日の上昇確率は77%。
ひょっとして14連騰の布石かも知れない。
そして「ブラック・マンデー記念日の相場は高い」というアノマリーもある。
選挙結果が出た後の10月23日の上昇確率は43%。
10月最終週のアノマリーというのもある。
月曜プラス、火曜マイナス、水曜プラス、木曜プラス、金曜プラス。
11月の3連休明けの日経平均株価は1998年以降ほとんど上昇というのもアノマリー。
上昇の特異日は1月14日(上昇確率79%)、下落の特異日は11月7日(上昇確率29%)
11月の最終週は株高。
ブラックフライデー前後は株高のアノマリー。
そして・・・。
横浜ベイスターズが日本一になると経済にピックウェーブが来る。
(1960年からの高度成長、1998年からのデフレ不況)。
大発会の日の騰落がその年の年間騰落と一致しやすいというアノマリーもあった。
時々振り返らないとアノマリーとは忘れてしまいがちなもの。
(兜町カタリスト 櫻井英明)
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