07月2週
今週の相場感
30日(月)
5月の日経平均終値は14632円。6
月の日経平均終値は15162円。値幅で530円、上昇率で3
.6%。物足りなさが残りながらも、悪くはない月だった。そし
て今年も半年が経過。12月末大納会の日経平均の終値が162
91円だったから下落率は約7%。まだ道半ばというところ。日
経では「夏越祓(なつごしのはらえ)」との指摘。神社で茅の大
きな輪をくぐって時の節目を迎えるという。日銀短観の発表や米
雇用統計を控えての7月相場入り。ようやく芽生えてきた株式市
場の為替相場離れに幾何かの期待感を持ちたいもの。太平洋の向
こう側の相場でいえば、ダウが先行、S&P500がそれを凌駕
してきたのが経緯。次はダウとS&Pの足踏みを横目にNASD
AQが2000年3月10日の高値5048ポイントを奪還する
というのが良いシナリオなのだろう。ITバブル崩壊後の安値1
114ポイント。リーマンショック後の安値1268ポイント。
現状がどちらに近いかと言えば過去最高値まであと600ポイン
ト程度。率にしてあと10%程度の上昇が欲しいということにな
る。日経平均株価は67円高の15162円と反発。アコム、ト
クヤマが上昇、日立物流、ヨロズが下落。
1日(火)
日銀短観の大企企業製造業DIはプラス1
2で通過。前回3月調査のプラス17から低下し、市場予想のプ
ラス15も下回った。しかし大企業・全産業の設備投資計画は前
年度比7.4%増。07年調査(7.7%増)以来7年ぶりの高
水準となったことを好感。
6月の中国製造業PMIは51.0。昨年12月以来、6カ月ぶり
の高水準を記録し、これも通過。先月2回も訂正されたISM製
造業PMIは57.3で着地しNY株価も反発。12月末の信用
期日も通過。経済指標も邪魔をしなかったからの株高との解釈で
良いのだろう。日経平均の25日移動平均線は15083円。5
%の上方乖離は15837円。ようやく昨年末の16000円台
がターゲットとして考えられるようになってきた。まずは6月2
3日高値15442円がターゲットになるだろう。日経平均株価
は164円高の15326円と続伸。東証1部の売買代金は2兆
1031億円。新高値は216銘柄。トヨタが4日続伸。化工機
が4日ぶりの反落。
2日(水)
日経商品欄では「マダコの卸値が5〜6
割高」の見出し。「夏至の11日後から七夕まではタコの需要が
増える半夏生のあたる。田植えが終わる時期で蛸足の吸盤のよう
に稲が確り根付くようにとの願いが込められている」。まさに相
場も半夏生。日経平均株価は43円高の15369円と3日続伸
。一時14544円まで上昇する場面もあった。新高値は213
銘柄。NECが5年ぶりの高値を更新。芦森工、アイフル、化工
機が上昇。オークワ、マーベラスが下落。
3日(木)
日経では「熱気なき世界株高」の見出し。
世界の株式の時価総額は約70兆ドル(約7100億円)に拡大
した。日米欧などの主要国の金融緩和政策による金余りが背景と
の指摘も聞かれるが、景気実態と企業業績は想定ほど悪くないと
いうのも理由だろう。日経平均株価は21円安の15348円と
4日ぶりの反落。米雇用統計、ECB理事会を控えて様子見気分
が強い展開。日電産が年初来高値を更新。東芝、関電、ソフトブ
レーンが上昇。宝印刷、日ケミコンが下落。
4日(金)
日本時間木曜夜の発表となった米雇用統計
。非農業部門雇用者数は28.8万人増で着地。失業率は6.1%
と0,2ポイント低下。08年9月のリーマンショック直前の水準
まで戻った事になる。4月分は30.4万人増に上方修正された
。NYダウ17000ドルを突破し最高値を更新。日経平均株価
は88円高の15437円と反発。東証1部の売買代金は1兆6
628億円。NTT、NTTドコモ、NEC、富士通、三菱商事
、アサヒなど169銘柄が年初来高値を更新。三菱化工機がスト
ップ高。ソフトブレーン、ハピネットが上昇。文化シャッター、
サニックス、国際帝石が下落。
(2)欧米動向
1〜6月のS&P500は6.1%の上昇。
NYダウは1.5%の上昇。
NASDAQは5.5%の上昇。
S&P500はダウをアウトパフォームしたが、2009年以来
の大きさだったという。
もっとも高値更新中なのでもみ合っているとの解釈になるのだろ
う。
NYダウは17000ドル達成。
16000ドル台に乗ってから約7ヶ月で通過。
前回15000ドル→16000ドルへの1000ドル上昇に要
したのは6ヶ月。
(2013年5月7日→2013年11月21日)。
ほぼ同様の日数を経過した事になる。
ダウ上昇のの条件は指数寄与度の高いネガサ株が上がってくるこ
とが必要とされる。
(仕組みは日経平均と同じ)。
200ドル近辺のビザ、180ドル近辺のIBM、170ドル近
辺のGS、
140ドル近辺の3M。
あるいはシェブロン、ボーイング、エクソンなど。
ダウ30種の中の100ドル以上の銘柄は11銘柄。
これらの帰趨にかかっていた。
(3)アジア・新興国動向
北京で開催予定の米中戦略・経済対話がポイントになろうか。
【展望】
スケジュールを見てみると・・・。
7日(月)
景気動向指数
8日(火)
国際収支、景気ウォッチャー調査、米消費者信用残高
9日(水)
都心オフィス空室率、機械受注、米卸売り在庫、中国貿易収支
10日(木)
都心オフィス空室率、機械受注、米卸売り在庫、中国貿易収支
11日(金)
オプションSQ、米財政収支
日経平均株価の25日移動平均は15169円でプラス1.76
%のかい離。
75日線は14176円でプラス5.18%のかい離。
200日線は14841円でプラス4.02%のかい離。
景気表現線の200日線が需給表現線の75日の上にいることが
少し変な状態。
逆に考えれば、景気は良好だが、需給関係が悪かったということ
の裏返しだろうか。
75日線が200日線を上抜けるまでは強い相場と考えたいとこ
ろ。
普通の一目均衡の雲は9日に白くねじれている。
勝手雲は6月5日以来白く上昇中で株価をサポートしている印象
。
因みに松井証券の信用評価損益率速報。
売り方マイナス12%、買い方マイナス3.25%。
圧倒的に買い方構成の時期となっている。
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