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英明コラム 9月第4週 マーケットストラテジーメモ
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《マーケットストラテジーメモ》09月第4週
 
17日(火):
週明けのNY株式市場で主要3指数は揃って続伸。NYダウは4日続伸で過去最高値を更新。S&P500は6日続伸。アップルが2.78%下落し、ナスダック総合は6日ぶりに反落。エヌビディアは1.95%安、ブロードコムは2.19%安、 マイクロン・テクノロジーは4.43%安。フィラデルフィア半導体指数(SOX)も1.41%安。ただNYダウの騰落レシオが172.69、S&P500は152.93。
 
日経平均株価378円安の362033円と大幅続落。円高・ドル安を背景に、自動車や機械といった輸出関連株に採算悪化を懸念した売りが出た。前引けにかけては半導体関連株が一段安し36000円を割り込んだが大引けにかけて下落幅を縮小した。TOPIXは続落。東証プライムの売買代金は4兆2028億円。NTTデータ、オムロンが上昇。TDK、三菱UFJが下落。
 
18日(水):
火曜のNY株式市場で主要3指数はマチマチの展開での小動き。NYダウが2日連続でザラバ最高値を更新したが終値はマイナス。8月の小売売上高は前月比0.1%増。市場予想(0.2%減)に反しプラスで着地。今回のFOMCで0.5%利下げ確率は65%。先週時点で0.5%利下げ確率は34%だった。マイクロソフトが0.88%上昇。インテルは2.68%高。アマゾンが1.08%高。
 
日経平均株価は176円高の36380円と3日ぶりに反発。FOMCの結果発表を日本時間19日未明に控え、持ち高調整の動きから後場は日経平均が下げる場面も目立った。TOPIXも3日ぶりに反発。東証プライムの売買代金は3兆4707億円。ホンダ、ディスコが上昇。中外薬、ニトリが下落。日経平均のEPSは2459円と過去最高を更新。
 
19日(木):
水曜のNY株式市場で主要3指数は揃って下落。FOMCでは4年半ぶりとなる利下げを決定。利下げ幅は通常の倍の0.5%。NYダウ平均は利下げ発表後は買いが優勢になったがその後下落に転じた。結局「期待感」は生じなかったし「出尽くし感」もない「消化不良」の展開。ラッセル2000指数0は一時2.44%上昇したが終値は0.04%高。
 
日経平均株価は775円高の37155円と大幅続伸。終値で37000円台に乗せたのは4日以来、約2週間ぶり。今月4回目の上昇で初めての続伸。円相場の下落をきっかけに海外短期筋による株価指数先物への買いが断続的に入り、日経平均の上げ幅は午前に一時1000円を超えた。午後は円相場が下げ渋ったこともあって戻り待ちの売りが上値を抑えた。
 
TOPIXは大幅に続伸。東証プライムの売買代金は4兆594億円。ダイキン、東エレが上昇。富士フイルム、三菱電が下落。9月配当落ち日経平均では261円、TOPIXでは25.3ポイントとの試算。
 
20日(金):
木曜のNY株式市場で主要3指数は揃って大幅反発。NYダウとS&P500は終値での最高値を更新。消化不良だったFRBの0.5%利下げをようやく好感した格好。テスラが7%超、アップルとメタが4%近く上昇。エヌビディア4%高。フィラデルフィア半導体指数(SOX)は4.3%上昇。小型株のラッセル2000指数は2.1%上昇。2025年度の収益目標を下方修正したフェデックスは時間外で10%下落。SKEW指数は171.72に上昇。
 
日経平均株価は568円高の37723円と3日続伸。日経平均の上昇幅は800円を超え380000円台に接近する場面もあった。日銀金融政策決定会合の結果は現状維持で特にサプライズもなし。東証プライムの売買代金は5兆9244億円。FTSEの売買インパクトで膨らんだ。ファナック、アドテストが上昇。NTTデータ、キッコマンが下落。
 
(2)欧米動向
 
S&P500は過去に最初の利下げが行われてから半年間で平均14%上昇。
一方、9月は軟調になることが多く、S&P500は1928年以降平均1.2%下落。
 
(3)新興国動向
 
外国人投資家は、4-6月(第2四半期)に中国から記録的な規模の資金を引き揚げた。
中国の4-6月国内総生産(GDP)は前年同期比4.7%%増に減速。
8月のデータはそれ以降も景気軟化が続いていることを裏付けた。
注目されるのは、10月に発表される7-9月(第3四半期)の成長率。
これまでのデータからは4.6-4.7%になったと予測されている。
 

(兜町カタリスト 櫻井英明)

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