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英明コラム 4月第3週 マーケットストラテジーメモ
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《マーケットストラテジーメモ》4月第3週

 
17日(月):
週末のNY株式市場で主要3指数は揃って反落。一連の経済指標でFRBの追加利上げ観測が拡大。利上げサイクルに関する猫の目解釈の継続の感。ただ、大手3行が発表した四半期決算が好調だったことで銀行株は堅調。4月のミシガン大学4月の消費者信頼感指数(速報値)は63.5。前月の62.0から上昇。1年先のインフレ期待は4.6%。
 
日経平均株価は21円高の28514円と小幅に7日続伸。TOPIXも小幅ながら7日続伸。東証プライムの売買代金は2兆2224億円。トヨタ、ファナックが上昇。伊藤忠、資生堂が下落。
 
18日(火):
週明けのNY株式市場で主要3指数は揃って小幅反発。様子見モードながらの堅調展開。NYダウのサイコロは9勝3敗。騰落レシオは157.59%(前日148.17%)。S&P500のサイコロは7勝5敗。騰落レシオは139.81%(前日125.13%)。S&P500指数採用企業の第1四半期利益は、前年同期比4.8%減少する見通し。
 
日経平均株価は144円高の28658円と8日続伸。「市場心理が一段と楽観に傾き、プログラム取引を主とする投資家による機械的な買いが入ったようだ」との見方。東証プライムの売買代金は2兆4952億円。高島屋、イオンが上昇。東エレクが下落。
 
19日(水):
火曜のNY株式市場で主要3指数はマチマチの動き。VIX(恐怖)指数は一時2022年1月以来の低水準を記録。「決算シーズン直前で嵐の前の静けさだ」という見方だ。
 
日経平均株価は52円安の28606円と9日ぶりに反落。「利益確定目的の売りが重荷」との解釈。TOPIXも反落。東証プライムの売買代金は2兆3673億円。京成、東京海上が上昇。TDK、安川電が下落。
 
 
20日(木):
水曜のNY株式市場で主要3指数はマチマチの動き。NYダウは続落。
日経株価は50円高の28657円と反発。朝方は欧米の金融引き締め長期化観測を背景に売りが先行。売り一巡後は政府の政策期待に伴う買いが半導体株などに入り、日経平均は上げに転じた。
岸田文雄首相が海外からの投資促進策の一環として、半導体などの分野でサプライチェーン確立の数値目標を盛り込んだ「アクションプラン」を月内にも示すと伝わったことは好材料視。TOPIXは小幅に続落。東証プライムの売買代金は2兆2428億円。ファストリ、ソニーGが年初来高値を更新。SBG、信越化が下落。空売り比率は40.0%。空売り規制なしの比率6.4%。
 
21日(金):
木曜のNY株式市場で主要3指数は揃って下落。テスラやAT&Tの決算が低調だったことが悪材料。テスラは9.7%下落。一方、半導体製造装置のラム・リサーチは決算を好感して7.2%高。FRB当局者は22日からブラックアウト期間に入る。「GDPを確認するまでは経済指標の影響は比較的限定される」という見方だ。
 
日経平均株価は93円安の28564円と小幅反落。朝方から欧米の株安を受けて軟調。ただ一時120円以上上げた場面もあった。TOPIXは続落。東証プライムの売買代金は2兆5650億円。アドバンテスト、エーザイが上昇。三菱UFJ、日産が下落。
 
 
(2) 欧米動向
 
テスラ株の空売りによる評価益は4月に21億6000万ドルに上ったことが分かった。
テスラは米国株の中でアップルに次いで空売り残高が2番目に多い銘柄。
空売り残高は154億2000万ドル、8365万株に上るという。
 
(3)新興国動向
 
中国の1〜3月期国内総生産(GDP)は、物価変動を除く実質で前年同期比4.5%増。
市場予想を上回ったが、市場での反応は意外と限定的だった。
 
【展望】
 
【4月】(6勝4敗:60%)
悪目買い方針。銘柄を厳選せよ。前途大いに高し。
 
 
24日(月)独IFO景況感、株安の日L
25日(火)企業向けサービス価格指数、米B消費者信頼感、S&P住宅価格、新築住宅販売
26日(水)米耐久財受注
27日(木)日銀金融政策決定会合(→28日)、米国GDP速報値、中古住宅販売仮契約、変化日、TOPIXパッシブ売買インパクト
28日(金)日銀展望レポート、失業率、鉱工業生産、東京都区部消費者物価指数、任天堂がスーパーマリオの映画を公開、米個人所得、ユーロ圏GDP速報値
29日(土)昭和の日、G7デジタル・技術相会合(高崎→30日)
30日(日)中国労働節(→5月4日)、コンポジットPMI、製造業非製造業PMI


(兜町カタリスト 櫻井英明)

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