《マーケットストラテジーメモ》01月第1週
4日(木):
年明けのNY株式市場で主要3指数はマチマチの動き。NYダウは反発。ナスダック総合とS&P500は下落。バークレイズの投資判断引き下げを受けアップルが3.6%安。エヌビディア、メタ・プラットフォームズ、マイクロソフトが1%超下落。水曜のNY株式市場で主要3指数は軟調継続。「利食い売りが続いた」との解釈。S&P500が年初に続落するのは15年初めに3日続落して以来。この2日間の下落率も昨年10月下旬以来最大だった。
大発会前場の日経平均株価は175円安の33288円と3日続落。前日までのNY株式相場の下落を受けて売り物優勢の展開。下落幅は一時700円を超える場面があった。売り一巡後は下げ渋り。500円以上戻した。TOPIXは続伸。東証プライムの売買代金は4兆1136億円。郵船、北陸電工が上昇。ニトリ、TDKが下落。
5日(金):
木曜のNY株式市場で主要3指数はマチマチの動き。NYダウは小幅に反発。一方、テクノロジー株が中心のナスダックは年初から3続落。アップルは一時1.4%下落し8週間ぶりの安値を付けた。アップルの時価総額は年初来、約1700億ドル減少した。
日経平均株価は89円高の33377円と4営業日ぶりに反発。上昇幅は一時270円を超えた場面があった。12月の米雇用統計を控え、大引けにかけては徐々に利益確定売りが増加。上昇幅を縮めた。TOPIXは3日続伸。東証プライムの売買代金は3兆9358億円。レーザーテク、ニトリが下落。
(2) 欧米動向
世界最大級の家電IT見本市「CES」が9─12日にラスベガスで開催される。
今年の会場はAI搭載製品の展示一色になる見通し。
23年1月から12月初めまでの生成AI関連プロジェクト向け資金調達総額は237億8000万ドル。
22年の5倍以上に膨らんだ。
(3)新興国動向
中国の年末年始3日間の国内旅行件数は前年比155%増の1億3500万件。
国内観光収入は797億3000万元(112億3000万ドル)に増加した。
中国の交通網を利用した旅行件数は1億2800万件で前年比78.4%増。
2022年比では33.1%増。
12月30日から1月1日までの航空便を利用した旅行件数は前年比140.3%増の519万件。
主要道路や船の利用はそれぞれ46.1%、72.9%増。
【展望】
【1月】(5勝5敗:勝率50%)
初旬から売り方針。中旬、一寸戻りあり、それを売るべし。月末安。
8日(月)成人の日で休場、米消費者信用残高
9日(火)東京都区部消費者物価、家計調査、米貿易収支、CES(国際家電見本市、ラスベガス→12日)、変化日
10日(水)毎月勤労調査、株高の日L
11日(木)都心オフイス空室率、景気動向指数、米消費者物価、TOPIX4−6月決算企業浮動株比率見直し発表 H2Aロケット打ち上げ、新月
12日(金)SQ、景気ウオッチャー調査、東京オートサロン2024(幕張→14日)、米生産者物価
13日(土)台湾総統選
14日(日)1月最強の日
15日(月)マネーストック、東証株価意識経営企業を公表、米キング牧師生誕記念日、共和党党員集会がアイオワ州から開始
16日(火)国内企業物価指数、米NY連銀製造業景況感、独ZEW景況感、世界経済年次フオーラム(ダヴォス会議→19日)、株安の日L、変化日
17日(水)米鉱工業生産、小売売上高、輸出入物価、NAHB住宅価格指数、株高の日L
18日(木)機械受注、米住宅着工件数、新築住宅販売
19日(金)消費者物価、第3次産業活動指数、米ミシガン大学消費者信頼感、中古住宅販売、株高の日L
22日(月)日銀金融政策決定会合(→23日)、変化日
23日(火)植田日銀総裁会見、日銀展望レポート
24日(水)貿易統計、S&Pグローバル製造業PMI、株高の日L
25日(木)首都圏マンション販売、米第4四半期GDP、耐久愛受注、独IFO景況感、ECB理事会、株高の日L
26日(金)東京都区部消費者物価、企業向けサービス価格指数、米個人所得、大幅安の日、満月(ウルフムーン)、 変化日
27日(土)全惑星順行(→4月2日)
29日(月)株高の日L
30日(火)失業率、米FOMC(→31日)、S&P住宅価格指数、JOLTS求人件数、TOPIXパッシブ売買インパクト、株安の日L
31日(水)鉱工業生産、商業動態統計、米ADP雇用レポ─ト
(兜町カタリスト 櫻井英明)