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英明コラム 9月第4週 マーケットストラテジーメモ
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《マーケットストラテジーメモ》9月 第4週

19日(火):
週末のNY株式市場で主要3指数は揃って大幅に反落。半導体受託生産世界最大手のTSMCが主要取引先に納入延期を要請したとの報道を悪材料視。週間ではS&P500は0.16%下落、NASDAQ総合は0.39%下落。NYダウは0.12%上昇。合算出来高は169億株。先物・オプションの決済で直近20営業日の平均98億株を大きく上回った。週明けのNY株式市場で主要3指数は揃って小幅に反発。週末に先物決済を通過。FOMCを控え模様眺めの展開。原油価格の上昇を背景にエネルギーセクターが上昇。一方、一般消費財は売り優勢。
 
日経平均株価は290円安の33242円と反落。米株式市場でのハイテク株安を受けて売りもの優勢の展開。東エレやアドテストが大きく下げ相場を押し下げた。東証プライムの売買代金は4兆1962億円。トヨタ、三井物が上昇。SBG、ファストリが下落。
 
20日(水):
火曜のNY株式市場で主要3指数は揃って反落。「FOMC待ちでリスクオフの心理」との解釈。住宅着工件数が予想以上に落ち込んだことも悪材料視。NASDAQ新規上場した食品宅配サービス「インスタカート」運営のメープルベアは12.3%高。先週上場した半導体設計大手アームは4.9%安。GMとフォードは上昇。
 
日経平均株価は218円安の33023円と続落。ただ、前日の東京市場で大きく下げた値がさ株の一角には自律反発狙いの買いも入り、上げに転じる場面もあった。TOPIXは反落。東証プライムの売買代金は4兆435億円。2日連続で4兆円超。ファナック、太陽誘電が上昇。テルモ、信越化が下落。日経平均のPERは16倍台。
 
21日(木):
水曜のNY株式市場で主要3指数は揃って続落。FRBは予想通り政策金利の据え置きを決定。「インフレとの戦いはまだ終わっていないという警告と経済見通しの上方修正を警戒した」という珍妙な解釈。金利の上昇の方が経済の好調よりも重視された格好。金利動向に敏感な大型株が売られ、マイクロソフト、アップル、エヌビディアなどが下落。
 
日経平均株価は452円安の32571円と3日続落。FOMCで年内の追加利上げや2024年以降の利下げペースの鈍化が強く意識されたことを嫌気したとの解釈。日本の10年国債利回りが一時0.745%と10年ぶりの水準に上昇したことが警戒材料となった。東証プライムの売買代金は3兆7387億円。三菱UFJ、川崎汽が上昇。東エレク、ソニーが下落。東証プライム売買代金ランキングでトップは三菱UFJ。レーザーテックが長らく続いた首位の座を降りた。裁定売り残は0。
 
22日(金):
木曜のNY株式市場で主要3指数は揃って3日続落。「背景はFRBの金利引き締めが予想以上に長期化するとの懸念」との解釈。アマゾン、エヌビディア、アップル、アルファベットが下落。S&P500とNASDAQは6月以来の安値水準。議会が月末までに短期あるいは長期の歳出法案を可決しなければ、政府機関の一部は10月1日から一部閉鎖される。「いつものこと」ではある。
 
日経平均株価は168円安の32402円と4日続落。下落幅は一時400円に迫ったが日銀金融政策決定会合の現状維持を、受けて下げ渋った。
「前日までの3日間で1000円近く下落しており一定の底堅さもみられた」という声もある。東証プライムの売買代金は3兆8813億円。HOYA、ニデックが上昇。ファストリ、ダイキンが下落。
 
(2) 欧米動向
 
パウエルFRB議長のFOMC後の記者会見。
「FRBの予測は公式見解ではなく、予測は的中しないこともある」は興味深い。
 
 
(3)新興国動向
 
週末の中国、香港両株式市場は反発。
中国株は10カ月ぶり安値から切り返し8週間ぶりの上昇率。
 
 
【展望】
 
【9月】(7勝3敗:勝率70%)
初旬買い方針。後半波乱相場あり。
 
25日(月)百貨店売上高、金融庁主催「ジャパンウイークス」初開催(→10月6日)、独IFO景況感
26日(火)企業向けサービス価格、米S&P住宅価格、FHFA 住宅価格、新築住宅販売。CB消費者信頼感、株安の日L、
27日(水)権利付き最終日、米耐久財受注、株高の日L
28日(木)米GDP確定値、中古住宅販売仮契約、ゴルフ日本女子オープン(→10月1日)変化日
29日(金)東京都区部消費者物価、失業率、消費動向調査、インボイス登録受付終了、
      米個人所得、中国財新製造業PMI、中国中秋節(→10月6日休場)、株高の日L、日経平均パッシブ売買インパクト
30日(日)中国コンポジットPMI、製造業非製造業PMI
 
 
【10月】(6勝4敗:勝率60%)
戻り売り一貫。新安値は買い。
 
 1日(日)インボイス制度開始、米国学生ローン返済再開、中国国慶節(→6日)
 2日(月)日銀短観、米ISM製造業、ユーロ圏失業率、ノーベル生理学・医学賞、株安の日L、
 3日(火)マネタリーベース、米JOLTS求人件数、ノーベル物理学賞
 4日(水)米ISM非製造業景況感、ADP雇統計、製造業受注、ノーベル化学賞、上げの特異日
 5日(木)米貿易収支、ノーベル文学賞
 6日(金)家計調査、景気動向指数、米雇用統計、消費者信用残高、株高の日、変化日、10月最強の日、TOPIX1?3月企業浮動株比率見直し発表
 9日(月)世銀IMF年次総会(→15日モロッコ)、スポーツの日で東京休場、ノーベル経済賞
10日(火)景気ウォッチャー調査、株安の日L
11日(水)米生産者物価、大幅高の特異日
12日(木)国内企業物価、機械受注、都心オフィス空室率、米消費者物価、財政収支、G20財務相中央銀行総裁会議(→13日モロッコ)、ゴルフ日本オープン(→15日)、株安の日L、変化日
13日(金)オプションSQ、マネーストック、米輸出入物価、貿易収支、ミシガン大学消費者信頼感、中国消費者生産者物価、10月最弱の日
16日(月)米NY連銀製造業景況感、上げの特異日
17日(火)第三次産業活動指数、IT見本市シーテック(幕張メッセ→20日)、米小売り売上高。鉱工業生産、NY連銀ビジネスリーダースサーベイ、独ZEW景況感、天赦日、株高の日L、変化日
18日(水)首都圏マンション販売、米住宅着工件数、ベージュブック、中国各種経済指標
19日(木)貿易統計、米フィラデルフィア連銀製造業景況感、中古住宅販売、
20日(金)消費者物価、任天堂「スーパーマリオブラザーズワンダー」発売、米ウィッチング、 株高の日
22日(日)アルゼンチン大統領選、スイス総選挙
23日(月)変化日
24日(火)じぶん銀行製造業PMI、米S&Pグローバル製造業PMI
25日(水)米新築住宅販売、独IFO景況感
26日(木)企業向けサービス価格、ジャパンモビリティショー(ビッグサイト→11月5日)、米GDP速報値、EU首脳会議(ブリュッセル→27日)、ECB理事会
27日(金)東京都区部消費者物価、米個人所得、TOPIXパッシブ売買インパクト
28日(土)G7貿易相会合(大阪→29日)、プロ野球日本シリーズ開幕
30日(月)日銀金融政策決定会合(→31日)、欧州冬時間入り、TOPIXパッシブ売買インパクト、株高の日L
31日(火)日銀展望リポート、失業率、鉱工業生産、消費動向調査、米FOMC(→11月1日)、S&Pコアロジック住宅価格指数、FHFA住宅価格指数CB消費者信頼感、ユーロ圏GDP速報値、中国製造業非製造業PMI


(兜町カタリスト 櫻井英明)

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