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英明コラム 10月第4週 マーケットストラテジーメモ
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《マーケットストラテジーメモ》10月 第4週
 
14日(火):
週末のNY株式で主要3指数は揃って大幅続落。トランプ大統領が中国に対する関税を大幅に引き上げることを検討していると警告したことを警戒。中国の習近平国家主席と会談する「理由はない」とした。NYダウは約878ドル(1.9%)安。ナスダック総合は約3.5%安。S&P500は約2.7%安。ナスダック総合とS&P500の1日の下落率は4月10日以来最大。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は6.3%下落。CBOEボラティリティ指数 (VIX)は6月19日以来の高水準。週明けのNY株式で主要3指数は揃って大幅反発。「トランプ大統領が中国との貿易に対する強硬姿勢を和らげた」との解釈。ブロードコムは10%近く急伸。エヌビディアが2.8%、マイクロン・テクノロジーが6%超上昇。フィラデルフィア半導体指数(SOX)は5%近く上昇。
 
日経平均株価は1241円安の4万6847円と大幅続落。朝方から幅広い銘柄にリスク回避目的の売りが優勢だった。日経平均の下落幅は1500円を超える場面もあった。TOPIXは続落。東証プライムの売買代金は7兆1232億円。良品計画、セブン&アイが上昇。東エレク、キーエンスが下落。日経VIは32.81。
 
15日(水):
火曜のNY株式で主要3指数はマチマチの展開。S&P500は、トランプ大統領が食用油などについて中国との取引打ち切りを検討していると述べたことを受けて下落。ブラックロックは運用資産残高が過去最高を更新したことを好感し3%超上昇。ウェルズ・ファーゴが7.15%、シティグループが約4%上昇。JPモルガン・チェースとゴールドマン・サックスはともに約2%安。
 
日経平均株価比825円高の4万7672円と3日ぶりに反発。オランダの半導体製造装置大手ASMLの7-9月期の受注額が市場予想を上回ったことを好感。TOPIXは3日ぶりに反発。東証プライムの売買代金は5兆1831億円。アドテスト、フジクラが上昇。リクルート、エムスリーが下落。
 
16日(木):
水曜のNY株式で主要3指数はマチマチの展開。S&P500とNASDAQ総合は反発。モルガン・スタンレーが4.7%高で上場来高値を更新。バンク・オブ・アメリカが4.4%高。いずれも第3・四半期の利益が市場予想を上回った。フィラデルフィア半導体指数(SOX)が3%上昇。地区連銀経済報告(ベージュブック)では前回報告から経済活動にほとんど変化がなかった。日経平均株価は605円高の4万8277円と続伸。自民党と日本維新の会が首相指名選挙での協力や連立政権の構築を視野に接近。政局を巡る不透明感が後退した。SBGが午後に上昇幅を拡大。
 
日経平均は一段高。日経平均は15ー16日に1430円上昇。144日の下落幅(1241円)を2日で取り戻した。TOPIXは続伸。東証プライムの売買代金は5兆4426億円。東エレク、トヨタが上昇。任天堂、三井物が下落。日経平均採用銘柄のEPSは2599円と過去最高。
 
17日(金):
木曜のNY株式で主要3指数は揃って下落。地方銀行の弱さを示す兆候が悪材料。ザイオンズ・バンコープはカリフォルニア州の2件の融資で予想外の損失を計上し13%急落。ウェスタン・アライアンスは融資先の1社に詐欺訴訟を開始し10.8%下落。恐怖と欲望指数は29→23。
 
日平均株価は695円安の4万7582円と3日ぶりに反落。1ドル149円台まで上昇したことが主力の輸出関連株の重荷。TOPIXは3日ぶりに反落。 東証プライムの売買代金は5兆952億円。花王、任天堂が上昇。SBGが下落。
 
(2)欧米動向
 
地区連銀経済報告(ベージュブック)では前回報告から経済活動にほとんど変化がなかった。
政府閉鎖によって生じたデータの空白により、ベージュブックは通常よりも大きな重みを持つ可能性がある。
政府閉鎖は15日目に突入。
経済指標の発表が延期継続中。
シカゴ地区は9月の小売売上高(自動車・部品を除く)(季節調整済み)が0.5%増加したと発表した。
 
(3)新興国動向
 
トランプ米大統領は、中国からの輸入品に100%の追加関税を課すという自身の提案は持続可能ではないとの見方を示した。
また、中国の習近平国家主席と2週間後に韓国で会談すると確認。
「中国とうまくやっていけると思うが、公平なディール(取引)が必要だ。公正であることが不可欠だ」と語った。
 


(兜町カタリスト 櫻井英明)

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