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英明コラム12月第2週 マーケットストラテジーメモ
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《マーケットストラテジーメモ》12月第2週

 5日(月):
週末のNY株式市場で主要3指数はマチマチの展開。主要株価指数は日中に少なくとも1%下落しその後下げ渋り。NYダウは小幅反発。S&P500とNASDAQは小幅続落。11月の雇用統計で非農業部門雇用者数は26万3000人増。市場予想を上回った。失業率は3.7%で横ばい。時間当たり平均賃金は前月比0.6%上昇、前年比5.1%上昇。10月は前月比0.5%上昇、前年比4.9%上昇だった。主要株価指数は週間で2週連続上昇。
 
日経平均株価は42円高の27820円と小幅反発。自立反発狙いの買い物に救われた格好、中国株の上昇も追い風。ただ上値は重かった。133円台の円高トレンドも警戒感を誘った。TOPIXは反落。東証プライムの売買代金は2兆6402億円。ファナック、資生堂が上昇。東エレが下落。
 
6日(火):
週明けのNY株式市場で主要3指数は下落。ISM非製造業景況感指数が市場予想を上回って着地。FRBの金融引き締めが長期化するとの懸念が拡大。長期金利の上昇も警戒材料となった。ウォール・ストリート・ジャーナルは「FOMCでは利上げ幅が縮小される。しかし来年の政策金利見通しが9月から引き上げられる可能性がある」と報道。長期金利は前週末終値の3.49%→一時3.%台に上昇した。NYダウの下落幅は一時580ドルを超えた場面があった。
 
日経平均株価は65円高の27785円と続伸。137円台の為替や中国のゼロコロナ緩和観測を好感。ただ上値は重かった。東証プライムの売買代金は2兆5865億円。ファーストリテ、ファナックが上昇。エーザイ、テルモが下落。
 
7日(水):
火曜のNY株式市場で主要3指数は揃って続落。S&P500は4日続落。NASDAQは3日続落。FRBの利上げやリセッション(景気後退)を巡る懸念が拡大したとの解釈。軟調は所詮FOMC前の定例行事とも考えられようか。10月の貿易赤字は前月比5.4%増の782億ドル。貿易赤字の拡大は2カ月連続。赤字拡大は医薬品の輸出急減と輸入急増が背景。2年国債と10年国債のイールドギャップはマイナス0.836%。過去2週間で最大となった。
 
日経平均株価は199円の27686円と3日ぶりに反落。前日の米株安が波及。東証プライムの売買代金は2兆7686億円。高島屋、千葉銀が上昇。TDK、太陽誘電が下落。
 
8日(木):
水曜のNY株式市場で主要3指数は方向感のない展開。S&P500は5日、NASDAQは4日続落。アップルやテスラが下落。「市場は逆風と追い風のバランスを取ろうとしている。これが混乱を引き起こしている」と言う声がある。債券市場で国債利回りが低下。「米債のショートが大幅に積み上がっていた。しかし前回の消費者物価指数(CPI)発表を受けショートが減少している」と言う見方だ。
 
日経平均株価は111円安の27574円と続落。主力株中心に売り物優勢の展開。東証プライムの売買代金は2兆6996億円。SBG、三井物産が上昇。日電産、東エレが下落。
 
9日(金):
木曜のNY株式市場で主要3指数は上昇。S&P500は6日ぶりに反発。新規失業保険申請件数が増加。積極的な利上げ継続観測が後退したとの解釈。アップル、エヌビディア、アマゾンなど大型テクノロジー・グロース株が幅広く買われた。週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は4000件増の23万件。市場予想に一致した。週間の継続受給件数は前週比6万2000件増の167万1000件、2月以降で最高となった。
 
日経平均株価は326円高の27901円と反発。NY株式市場で主要3指数が上昇した流れを受けたという自主性の乏しい動きの解釈。メジャーSQ値27576円37銭は終始上回った。東証プライムの売買代金は2兆9321億円。武田、アドバンテストが上昇。積水ハ、INPEXが下落。
 
(2) 欧米動向
 
第3四半期末の家計資産は第2四半期末の143兆7000億ドルから143兆3000億ドルに4000億ドル減少。減少は3四半期連続。
「米国株の下落が不動産価格の上昇を上回った」との解釈。
 
(3)新興国動向
 
中国の習近平国家主席は中国・湾岸協力会議(GCC)首脳会議で演説。
石油・ガス貿易の人民元建て決済を推進する姿勢を表明した。
人民元を国際通貨として確立させ、世界貿易における米ドルの支配的地位に揺さぶりをかけた格好。
 
【展望】
 
スケジュールを見てみると・・・。
 
【12月】7勝3敗、(勝率70%、3位)
    気学では「好材料なく下げに注意。目先に走らず見送りが良い」。
 
 
12月9日(金)マネーストック、メジャーSQ、米生産者物価、ミシガン大学消費者信頼感、中国生産者・消費者物価
12月12日(月)変化日
12月13日(火)FOMC(→14日)、米消費者物価指数
12月14日(水)米FOMC政策金利、FRB議長会見、株安の日L
12月15日(木)米小売り売上高、NY連銀製造業景況感、フィラデルフィア連銀製造業景況感、鉱工業生産、ECB理事会、ECB総裁会見、株安の日L
12月16日(金)米クワドラブルウィッチィング、MSCI日本株指数パッシブ売買インパクト
12月19日(月)日銀金融政策決定会合(→20日)、
12月20日(火)米住宅着工
12月22日(木)上げの特異日
12月23日(金)米耐久財受注、個人所得、新築住宅販売、ミシガン大学消費者信頼感、変化日
12月26日(月)クリスマスでNY休場、上げの特異日
12月27日(火)米消費者信用残高、 株高の日L
12月28日(水)変化日
12月29日(木)米シカゴ購買部協会景気指数、水星逆行(→1月18日)
12月30日(金)大納会


(兜町カタリスト 櫻井英明)

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