【市況】東証グロース(大引け)=値下がり優勢、利益確定売り
東証グロース市場は、決算発表の本格化を前に手掛かり材料に欠ける上、高値警戒感から買いの勢いが弱く軟調な展開となった。グロース250指数は4月7日の年初来安値から戻り歩調を強め、2月中旬に付けた年初来高値(692.66)に近づいているため、利益確定売りに押されやすかった。東証プライム市場に上場する大型株を中心に決算発表シーズンが佳境を迎え、投資家の物色がプライム上場の主力株に向かいやすかった面もある。
市場関係者は「既に2月の高値水準まで回復しており、買い進むには材料不足」(中堅証券)と指摘した。また「米国の関税懸念が一段落しており、再び警戒感が高まれば新興銘柄への物色が増えるだろう」との声も聞かれた。
グロースCoreは小幅高。東証グロース市場250指数は反落した。終値は前日比3.64ポイント(0.54%)安の676.48だった。
グロース市場ではトライアルやタイミー、MTGが下落した。一方、フリーやカバー、アイスペースが上昇した。値上がり銘柄数251、値下がり銘柄数319と、値下がりが優勢だった。