【市況】東証グロース(大引け)=売り買い拮抗、騰落入り交じる状態
東証グロース市場は前週末に続き、個人投資家の資金の一部は大きく値上がりしたプライム市場の大型株に向かい、新興企業市場は騰落入り交じる状態になった。
米中貿易摩擦の緩和を背景に半導体関連など大型株が選好される地合いとなり、内需株や中小型株が多い新興市場では主力株の一角が軟調となった。
グロース市場全体では45%の銘柄が値下がりし、特に売買代金上位20銘柄では下落銘柄が多かった。日本株全体の株価水準が切り上がっている上、「最近の株価上昇ペースの速さに対する警戒感も出ており、個人からは利益確定売りも出やすくなっている」との指摘があった。
東証グロース市場250指数は続落した。終値は前営業日比2.51ポイント(0.32%)安の778.02だった。グロース250、グロースCoreはともに続落。
グロース市場ではサンバイオやタイミーが下落した。一方、カバーやHENNGEは上昇した。値上がり銘柄数300、値下がり銘柄数272と、売り買いが拮抗した。
個別ではクラスターテクノロジーがストップ高。メドレックスは一時ストップ高と値を飛ばした。L is B、イオレ、ランディックス、LAホールディングス、アンビション DX ホールディングスなど43銘柄は年初来高値を更新。アルファクス・フード・システム、STG、Will Smart、オープンワーク、アイデミーが買われた。
一方、BTMがストップ安。ダイブ、アスアは一時ストップ安と急落した。JSH、オルツ、ウェルネス・コミュニケーションズ、フラー、カルナバイオサイエンスなど8銘柄は年初来安値を更新。揚羽、JDSC、WDBココ、ソフトフロントホールディングス、kubellが売られた。