《Eimei「みちしるべ」》
(6月29日から7月3日の週)
ギリシャに騒いで、動揺の週初からのスタート。
喜劇も悲劇も一緒だから、所詮通過すれば、というところだろう。
もう何年もアレコレしてきてこの結果。
甘やかすのにもほどがある。
借金がかさみ、債務超過。
返せるあてもないし会社更生法とか民事再生法などを申請しようとする矢先。
社員にその賛否を問う企業ってあるのだろうか。
時間との勝負であることは間違いないが、フツーの企業なら生き延びる道を選ぶ筈。
そこで悠長に「給料カットや健保脱退」なんて社員組合にお伺いを立てている余地はない。
でもこれが国家となると違うのがギリシャ。
資金を融通してもらうためには、カットが必要。
「それでいいでしょうか」の国民投票なんかしているうちに銀行の窓口は閉鎖。
今まで引き出していなかった方が悪いとはいいながら「こんな目に合うよりはいいかも」。
なんて刷りこみをしているとも思えない。
借りたお金は返すのはヒトも国も一緒。
このイロハのイを守れないなんて都合の良いことが起きる訳はなかろう。
ギリシャにとって不幸だったのは、国家規模と借金規模が小さいこと。
せいぜいGDPで30兆円程度の国などつぶれても実は大した影響はなかろう。
6月30日から8月20日に返済期限の到来する債務は合計82億ユーロ(約1兆円)。
そこがIMFやECBなどの冷たさに通じているのだろう。
これがドイツなんてことだったら事はこうはいかない。
不良債権の山と思われる中国だって利下をして頑張っている。
自助努力なしに経済回復などある訳はなかろう。
昭和バブル相場だってブラックマンデーを乗り越えて成就したのが歴史。
ギリシャ程度はかすり傷でしかなかろうが、それでも、むしろ弾みにはなろうか。
もしも買いたかった銘柄がその待ち望んだ水準まで来たとしても下落基調の投資心理は不安心理。
しかし、大人買いは、品物だけではなかろう。
「今日」だけに拘泥すると見間違えるような気がする。
日経平均想定レンジ
下限20439円(25日移動平均)〜上限21213円(25日線の4%かい離水準)
7月(文月)
過去25年間は10勝5敗で9位。
1日(水)ECB理事会
2日(木)満月、ポイントの日
3日(金)米独立記念日振り替え休日、ポイントの日
10日(金)SQ、ポイントの日
16日(木)新月、ECB理事会、ラマダン終了
17日(金)ポイントの日
21日(火)ポイントの日
24日(金)金星逆行開始
27日(月)ポイントの日
28日(火)FOMC、天王星逆行開始
31日(金)満月
(兜町カタリスト 櫻井英明)