《Eimei「みちしるべ」》
(6月13日から6月17日の週)
FOMCは利上げなしで通過だろう。
日銀にはあまり期待する声がない。
こういう時こそ、サプライズがあると思うが日銀総裁が決断するかどうかだろう。
世界のマネーはリスクオフ。
債券と安全通貨の「円」への逃避が見え始めた。
市場の指摘。
6月23日に英国でEUからの離脱の是非を問う国民投票が行われる。
もし離脱が決まれば、株式などのリスク性資産売却する「リスクオフ」が世界的に拡大。
逆に安全資産とされる円に投資マネーが流れ込む可能性がある。
英国の離脱が決まった場合は、円は短期的に2〜6円上昇もあるという。
逆に残留が決まれば、市場参加者がリスク性資産にマネー投じる「リスクオン」の姿勢に転じるだろう。
となると世界的に株式相場が上昇する可能性。
欧州の考えることは良くわからないし、特にバーバリアンのやることは理解できない。
23日までは待つ姿勢が続くのだろう。
できれば勇み足というのが欲しいところだが・・・。
日経平均想定レンジ
下限15975円(5月2日安値)〜上限17234円(5月31日終値)
メジャーSQ値は16639円11銭で通過。
「今週は日米で重要な金融会合が控えているから、それまで動けない。
相変わらず、為替の動きが不気味だが、これも英国の国民投票まで睨みあう、
という展開がごく常識的」と市場の声。
加えて「ドル円の105円台を試した後のドルの戻りが弱かった。
すぐに105円再チャレンジとはいかないだろう」と為替市場関係者。
日銀金融政策決定会合での追加金融緩和への期待はまたある。
しかし黒田日銀は今のところ慎重姿勢。
「限られた緩和カードをそうやすやすとは切れない」と見る向きも多い。
シカゴ225先物の終値は16290円で大証先物比240円安。
安値は16185円。
下値トライとなる可能性もある。
高値16740円が高く見えてきた。
10年国債利回りはマイナス0.155%と過去最低で安全資産としての債券志向は変わらず。
一方で株の空売り比率は47%まで上昇。
昨年9月29日の43.4%という過去最高を更新した。
空売り比率の過去最高更新は反発のサインでもあるが、数日のタイムラグは必要だろうか。
「ジョージソロス氏の売り出動が逆指標になってくれれば良い」という声も聞かれる。
英国のEU離脱選挙よりも日本の参議院選挙よりも話題のある選挙。
それは6月18日のAKB総選挙だという。
主力銘柄は本当の選挙で動けず。
しかしマザーズ指数は「神の手」のゲームなどで盛り上がりの展開。
日経平均株価は週間40円の下落(週足は陽線)。
「主力株とマザーズの盛り上がりの差が日に日に拡大」という声も聞かれる。
因みに日経JASDAQ平均は5か月ぶりの高値を更新した。
(兜町カタリスト 櫻井英明)