
今回は「アイドル」「六本木ヒルズ」ほか景気と企業成長に関係するアノマリーをご紹介します。
最近株を始めたばかりの人はアノマリーという言葉は聞きなれないかもしれない。
アノマリーとは……
根拠はないけどよく当たる、相場における経験則のこと。
株式市場において「なぜそう動くのかはわからないけど、なぜかその時が来ると株式市場が前もって決められたように動く傾向」のことを言います。
そのアノマリーは、株式市場に非常に強い力を持っていて、そのアノマリーに従って株式市場が動く傾向が強いことを認識しておく必要があります。
そんな常識が通じないため、アノマリーといった形で市場ではたびたび話題に上がります。

例えば、
・日本株は4月に上昇しやすい(新年度相場)
・アメリカ大統領選の1年前は、NY市場は株高になる。
・2日から取引が始まる月は相場が荒れる
他では、
アニメアノマリーがあります。
サザエさんですが、視聴率が高くなると株価は低調で、逆に視聴率が低くなると株価は上がる。サザエさんの視聴率と株価が反比例にあるということです。
話は単純で、サザエさんは自宅で家族揃ってみるものなので、その視聴率が高いということは人々が外出せず、家にこもってしまっているという事で、消費の面で株価に悪い影響を与えているだろうというものです。
ジブリを放送した次週の相場は荒れるなんて奇抜なものもあります。
ジブリアニメが金曜夜に放送されるため、雇用統計と重なっているためだとも思われます
アノマリーを簡単に言えば、そうなりやすいという話です。

さて、日経平均株価は、今週、抵抗となっていた17,000円を抜けました。
6日の終値17,037円は、かすかに200日線(17,034円)も抜けた。
因縁の17,000円台回復となりました。
下は5日線(16,900円)や週足一目均衡表の雲下限(16,912円)がサポートになる。上は5月31日の17,251円を抜けるかというのが目先のポイントだろう。

特定の日が異常に強かったり弱かったりする
『特異日』も存在します。
特異日
1976年以降の上昇確率ランキングで見てみると…。
ベスト
1位:
02月25日(80%)
2位:
03月15日(79%)
3位:12月26日(77%)
4位:10月20日(76%)
5位:
05月
04日(75%)
上昇確率が高いことを特異日と言っても良いだろう。
一方、上昇確率が低い日は下記となります。
ワースト
1位:11月
07日(17%)
2位:
07月18日、12月23日の(27%)
3位:
02月
05日(31%)
4位:
06月
06日、7月22日、
9月4・6日、11月1日(33%)
5位:
02月
03日(34%)
5月4日も12月23日も今は休日なので立ち合いなし。不思議なものである。因みに9月6日は下落ワースト4位。
さて…。
※編注:2016年9月6日の日経平均株価は前日比44.35円高の17081.98円です。
そして荒れるSQ週。
SQ前に株価は動く傾向があります。
特に
金曜のSQに向けての3日間は動きやすいというのがアノマリー。
裁定取引についての興味深いコメントがあった。
「裁定取引のためのポジションを建てたり解消したりしようとする動きは実際の株価の動きとは原則として無関係なもの。
先物と現物の価格差だけを見ているために、実際の価格の騰落を対象とした取引とは全く違ったものになる可能性がある」。
この点は意外と見落とされているかも知れない。
最近見つけた興味深いアノマリー

・英会話教室の受講者が多いと株価は下がる
・アイドルが流行しているときは景気が低迷
・アイドル人気が下火になると景気がよい
・六本木ヒルズに本社があると会社の成長がストップする
・IRの代表挨拶で社長が腕組みで映っている写真がアップしてある企業は業績が悪化する
私は、ヒルズと社長の写真は、もう10年以上言い続けている。
特にヒルズは、中国の奇門遁甲から教えてもらった。
社長のアップ写真広告が日経に掲載されると株価は天井というのは私の経験則によるものです。
株式市場には、たくさんのアノマリーが存在しています。
このページから少しずつアノマリーに興味を持っていただければと思います。
相場のアノマリーを知っているか否かで、投資パフォーマンスに差がつくかもしれません。