任天堂『Pokémon GO』株価急騰も「歩きスマホ」に要注意

画像:公式HPより

米国でリリースされたスマートフォンアプリ『Pokémon Go』の好調な出足により、任天堂の株価が急騰している。

任天堂株価は異彩の上昇パフォーマンスを演じている。8日(8日終値16270円)以降、東京株式市場における値上がり率は、約64%を達成している。
現在でも高値更新中である。(15日終値25300円)
米国でのスマホゲーム利用者数ランキングにおいて『Pokémon Go』は歴代首位に浮上したと伝わっている。
米国でのアイテム販売収入は1日約160万ドルとの予測があるともされている。予想以上の業績寄与も期待される状況になっている。
また、任天堂株が一日でここまで急騰したのは「1983年以来の33年ぶりの出来事だ」とアメリカの経済紙が「ポケモンGOが世界を征服した」と太鼓判を押した。

任天堂が人気化していることを受けて、国内アニメ製作の大手イマジカ・ロボットホールディングスや第一屋製パン「ポケモンパン」を展開、ポケモンに関連する企業の株式も一斉に急上昇している。この現象が「ポケモノミクス」と呼ばれるほどの話題となっている
『Pokémon Go』は、位置情報を活用することにより、現実世界そのものを舞台として、ポケモンを捕まえたり、交換したり、バトルするといった体験をすることのできるゲーム。

このゲームはモニターの中だけで完結せず、プレイヤーは実際に家の外に出てポケモンを探したり、他のプレイヤーと出会ったりしながら楽しむことができるそうだ。

日本での配信開始に期待が高まるところだろう。

米国、オーストラリア、ニュージーランドで7月6日に配信開始。米メディアによると、米国ではアプリランキングで首位を走り、ダウンロード数が既に1000万を超えたという。

ただし、注意しなければならない。
それは、歩きながら操作する「歩きスマホ」である。
一足早く配信開始した海外で事故が発生している。
メディアの報道内容では、「歩きスマホ」での事故が多発し、警察も注意を呼び掛けているそうだ。
事故報告件数も増え、警察は「歩きスマホはやめよう」と要請している。

キャラクターは民家など私有地で見つかることも多い。西オーストラリア州警察は「『ポケモンを集めていた』は不法侵入の言い訳にならない」と警告している。

一方、ニュージーランドでは、暴走族の拠点施設にキャラクターが隠れており、「捕まえに行けない」と話題に。米国でも、ポケモンを探して歩いていた女性(19)が川に浮かぶ死体を見つける騒ぎがあったそうだ。
日本でも「歩きスマホ」が原因の事故が絶えない。人で混雑する場所での衝突や駅のホームからの転落事故など社会的課題になっている。
「わかってはいるけどやめられない、やってしまう」人が多いのが現状だろう。

『Pokémon Go』日本でも近く配信が始まる予定だ。
利用者が熱中するあまり危険な「歩きスマホ」で通行の妨げになったり、ケガを伴う事故を引き起こしたりするトラブルが多発しないこと祈るばかりだ。